ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

琴路神社の、一番通夜(とおや)。

お盆をずらして鹿島へ帰省しましたら、この日は地元に古くから伝わる『一番通夜(とおや)』が行なわていました。

台風除けと豊作を祈願して、立春から210日の前夜に行われます。

これを『一番通夜(いちばんとおや)』と呼び、以降220日を『二番通夜』、230日を『三番通夜』と、計3回執り行われるそうです。

地域の人々が順番に神社に集まり、それぞれの地区に伝わる笛や太鼓・鉦などの浮立が披露される神秘的な夏祭りでした。

 

息子も初めて見る風景に、興味津々。

雨雲レーダーがない時代、天候の良し悪しを知る手立てもなった頃。

どうか無事に農作物が実りますように。悪天候に悩まされませんように。

必死に願っていた昔と今では、ひょっとしたら今の方が自然災害が多いのではないでしょうか?

スコールのような線状降水帯、竜巻、気温上昇。

神様もお手上げ、そんな状態にならない前にどうにかしなければなりません。

ちょっとだけ秋風が舞い込む境内。

継承される伝統を、肌で感じた夜でした。

 

お盆の、南蔵院。

今年は帰省せず、自宅でゆっくりとお盆を過ごしました。

川でバチャバチャして、海でカニとって、公園に行ったものの暑すぎてすぐ退散して。
そんな中、一日は篠栗にあります南蔵院へお参りに。

息子がヨダレ掛けをつけている時に訪れた以来ですから、4年前?5年前?久しぶりに訪れました。

酷暑にも関わらず、相変わらず涼しげなお顔は、さすがです。

炎天下ではありましたが山中に囲まれた恩恵で通りぬける風は涼しく、日陰に入ればヒンヤリと心地よい院内。

海外からの訪問者も多く、神秘的な仏教空間に浸っておられました。

大自然に囲まれると、気持ちが厳かになります。

 

と思ったのも束の間、

こらっ、走るな走るな!

 

でもって、

踊るな踊るな!

 

はしゃぐ我が子をこのように見守るには↓、まだ修行がたりません。

休み休みゆっくりと院内をお参りしていると、沢ガニも出会いました。

恒例のソフトクリームを食べて、お盆参り完了。

2024年の夏も、無事に終わりそうです。

 

サヨナラ、マリノア。

お盆帰省の大渋滞。。
ではなく、18日に閉館を迎えるマリノアシティ福岡の最終日。

一向に進まない車中で色々なことを思い出しておりました。

高校卒業後、福岡で最初に住んだのが姪浜
95年当時、海と砂浜しか無かった小戸に突然ポツンと現れた、出来たてホヤホヤの長〜〜い道路。
「この道はなんだろう?」「滑走路?」「レースしていいのかなぁ?」と寮のみんなでこの道を大いに活用させてもらってました。

そして数年後、あの思い出の道を中心に完成したのがマリノア。

妻とお付き合いしたのもちょうど開館した頃で、最初にデートしたのもココでした。
それから24年、お互い同じ時間を過ごさせてもらいました。

最近仲間入りしたこの坊主も、週末になると「まりおな、いきたい。」「とーます、のりたい。」がお決まりでした。

乗車券としてもらえるトーマスのカード。果たして今まで何枚のカードを集めたことでしょう。

 

 

ご縁があってマリノアのお仕事をさせてもらったことがあります。
マリノアが生産者とお客さまをつなぐ定期的なイベント『マリノアマルシェ』のロゴやポスター。

あれから7年経過してもずっと使っていただいていることが嬉しく、私も館内でロゴを見かけるたびにホッコリしておりました。

 

普段人が多いところが苦手な妻も、ここはほどよい館内スペースと海の見える光景が非常に合っているようで、用がなくともいつも連れ立った特別な場所。

オモチャ屋さんもある、好きな乗り物もある、この場所では何故か母親は暴飲暴食を許してくれる。息子にとってもここはパラダイスでした。

息子よ、福岡にこういう商業施設があったことを覚えときなさいよ。
そして数年後立て直される新しい商業施設を彼女と一緒に歩いたらいいさ。(てかモテろよ、お前!泣)

ありがとう、マリノア。 そして24年間本当におつかれさまでした。
思い出はずっとずっと家永家に残しておきます。

 

 

【 今日の1本 】 
シシリアン(1969年/124分/フランス)

フランスの名優、アラン・ドロンの訃報。
本当にどこを切り取ってもアナタはカッコ良かった。まさしく太陽でした。

 

日帰りな、貸切温泉2。

『日帰り 貸切温泉』(文榮出版社)のイラストを、今回も担当させていただきました。

九州・山口だけで159もの厳選された温泉特集。それも貸切です。

温泉という共通した要素に、いかにご当地感を演出させるか。

その土地のならでを感じてもらえるよう、アイデアを練りました。

クスッとさせながらも、土地の魅力も一緒にお伝えできたら最高かな、と。

写真ではなくイラストだからこそできることを、できるだけやっていきたい。

「いいね、いいね。」とディレクターさんがテンションを上げてくださったおかげで、今回も楽しく描くことができました。

 

8月2日よりコンビニや書店にて発売されていますので、手にとっていただければ幸いです。

 

名前は、ベルファーム。

熊本県熊本市西区にございます『ちぐさ幼稚園』さまの新事業のネーミングとロゴマークを制作させていただきました。

既に納品済みマークの『パレッタ』をベースとし統一させ、今後展開される新事業たち全てを『ちぐさブランド』として強化していきます。

現在建設予定の農園は、およそ150坪の畑を開墾した多目的農園スペース。農作課程を学びながら、保護者と一緒に畑仕事をしたり、大きな遊具でおもいっきり遊んだり、食育をあらゆる視点で体感できる新施設。

 

ヒヤリングの中で導き出した「学べて、遊べて、食べられる農園」とうコンセプトから『ちぐさベルファーム』と命名

 

並行して、幼稚園ブランディングの際に検討されていたスローガンも決定しました。

広大の自然に囲まれて、いろいろな体験ができる『ちぐさ幼稚園』ならではの懐の深さを表現できたのではないかと思っております。

ベルファームで収穫した野菜を食べる子どもたちの笑顔が楽しみですね。

 

 

先生やスタッフの皆さんで自作で作られるチラシやおたより。
少しでもブランドを浸透させるよう行事やイベントを想定したパレッタのバリエーションも作成。

皆さんに非常に喜んでいただきました。

 

これからもクライアントはもちろん、園の子どもたちや親御さんたちのふとした笑顔にのキッカケになるような、そんな提案をしていけたらと思います。

 

さぁ、2〜3年後の園舎建て替えリニューアルに向け、着々と準備中です。

 

久しぶりの、自宅保育。

息子(5歳)の発熱。本人はいたって元気ですが保育園はお休みすることに。

外出もできないし、寝てばっかりも退屈だし、体調を見ながら息子と久しぶりにがっつり3日間過ごしました。

 

保育園に通う前は当たり前だった自宅保育。早朝から公園に出掛けてはくたくたになって帰ってきていたことを思い出します。

ぬり絵をして、映画を観て、プラレールで町を作って、おはじきで遊んで。こんなにも一緒に遊んだのはいつぶりでしょうか。

 

熱も下がり久しぶりに登園した息子不在のリビングの静けさに、少しばかり寂しさを覚えた・・・そんなお話でした。

 

小谷の、虫とり合戦。

貝塚公園へ行ってまいりました。

手には、バットではなく虫取り網。

虫除け対策しっかりして虫を捕るという、矛盾した夏の風物詩。

 

多数の『もみじばふう』が木陰を作ってくれるので、夏にはもってこいな公園です。

 

さて、最初のご来店は、とんぼ↓。

なかなか捕まえられずイライラしていた息子に見せた父親、一匹確保。父の威厳もなんとか確保。

 

ゴーカートも併設しているので気分転換に乗ってみようと誘うものの、

「イヤ、むしとる。」の一点張りで、この日はずっと駆けずり回っていました。

汗びしょびしょで、園内をダッシュ

コツを掴んだのか、蝶々6匹、バッタ2匹を(うち1匹はわたしが)捕まえました。

まだ直接触るのは怖いみたいで、網越しに観察。

 

息子に付き添いながら虫を探していると、そっかぁもうこんな歳になったんだなと、
少年に成長していくさまを感じます。

だって、来年の今頃は小学生。そして、初めての夏休み。

一年一年違う夏を過ごして、どんどん大きくなっていく。

虫とって、海行って、花火して。

今年の夏が始まりました。