お盆をずらして鹿島へ帰省しましたら、この日は地元に古くから伝わる『一番通夜(とおや)』が行なわていました。
台風除けと豊作を祈願して、立春から210日の前夜に行われます。
これを『一番通夜(いちばんとおや)』と呼び、以降220日を『二番通夜』、230日を『三番通夜』と、計3回執り行われるそうです。
地域の人々が順番に神社に集まり、それぞれの地区に伝わる笛や太鼓・鉦などの浮立が披露される神秘的な夏祭りでした。
息子も初めて見る風景に、興味津々。
雨雲レーダーがない時代、天候の良し悪しを知る手立てもなった頃。
どうか無事に農作物が実りますように。悪天候に悩まされませんように。
必死に願っていた昔と今では、ひょっとしたら今の方が自然災害が多いのではないでしょうか?
スコールのような線状降水帯、竜巻、気温上昇。
神様もお手上げ、そんな状態にならない前にどうにかしなければなりません。
ちょっとだけ秋風が舞い込む境内。
継承される伝統を、肌で感じた夜でした。