ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

5歳児の、今。

今月で5歳8ヶ月。113㎝の19.4kg。

週末開催される保育園最後の運動会の練習を、マイ水筒持参で頑張っている模様。

人前で何かするのが苦手だったのも、彼なにりに少しずつ克服しているようで、お当番(朝の会の司会や給食のいただきます係)もできることからチャレンジして自信がついてきているようです。

 

「ほんとはできるんだけど、できないふりしてたんだ、おれ。」とのこと。

 

そして、ここ最近の記憶力の良さに驚きます。

アップル・バード・キャット・ドッグ・・・とアルファベットの順で絵柄を言い当て、
「Mはなんだ?」「マウンテン!」と、おちゃのこさいさい。

 

50〜60枚はもっているであろう仮面ライダーガッチャードカード。

どれも同じに見える裏面の絵柄だけで表面のキャラクターや数字を全て言い当てます。5歳児の柔らかい脳みそ。放っておくのはもったいない気もしますが、特にこれと言ってなにかやらせているわけでもなくのんびりしている我が家。も束の間、9月からは仮面ライダーカヴが始まっているようで、息子のガッチャード愛がいつまで続くのか戦々恐々です。

 

ジャッキー・おさるのジョージ・ガッチャード・折り紙・粘土。息子の推し活。
今更ながらルービックキューブにハマるご主人とわたし。

夕食後に各々が好きなことをしてゆるっと過ごす時間。とても好きな時間です。

 

佐賀、新銘菓。

佐賀県佐賀市にございます『いもあめ ごとう』さまよりブランディングのご依頼。
常連さんのクチコミでお客様も増え、これから本格的に「佐賀の銘菓」にすべく今一度ごとうのいもあめが世にやるべきことを抽出し、中長期的な指針を導き出します。


店舗視察で感じたのは老若男女あらゆる世代に愛されている商品ということ。決して分かりやすいとはいえない立地にも関わらず、ご年配はもちろん若い女性から子供まで次から次へとご来店。(どこかで芋飴=ご年配のイメージがあった私。。大変失礼いたしました汗)。とくに息子と変わらないほどの小さい兄妹が手を取り合い「いもあめくださいっ!」の声の可愛いこと可愛いこと。
それもそのはず、ごとうさんは一周年の際に近所の子どもたちが手作りの花束を持ってきてくれたくらい地元に溶け込み愛されているお店。この純粋な子どもたちの想い、お店の素朴さはリニューアル後も絶対に変えてはならないと、この時から決めておりました。

商品が担っているモノやコトを探るなかで、「家庭の平和が、世界の平和につながる。その父親の言葉がずっと残っているんです。」という印象的なお話をヒントに、現在に至った経緯や、これから切り開いていく未来を軸に組み立ててきました。

 

親しみのある大学芋のほっくり感を表現したロゴタイプ

名前は『モイモイ』。芋飴とペンギンをモチーフにしたマークです。佐賀市内で大学芋の需要があるのか?とずいぶん悩まれ、自分を信じてやってみようと決断されたお話を伺ったときフッとファーストペンギンを連想。これまで使用されていた自作のロゴも踏襲し、想いを継承させました。

 

 

後藤さんは常にお客さまにワクワクしてほしいという信念の持ち主。手土産などでお客さまが選んでいただきたいと、楽しい掛け紙を当初からご希望されていましたので幅広いデザインで制作。

注文に併せて様々な箱を用意されてますが、どの組み合わせでも掛け紙一枚で全て流用できるようデザイン。限られたご予算内で最大の効果を発揮させる、デザイナーの腕の見せどころだと思います。

 

視察で気になったのがショーケースに入った商品群。

全て同じラベルだったため、フレーバーを識別するには中の色味をよく見ないといけないこと、とくにプレーンと黄粉が見分けにくいことを踏まえ、商品ごとのアイコンラベルを提案。

これにより一目で中身が分かるようになり、お客さまもストレスなく識別できるようになりました。

 

「ごとうのいもあめは、こうありたいよね」をもとに綴ったステートメントと商品説明コピー。

常に前を向く後藤さんの想いを抽出しました。


包装紙、商品リーフレット、手提げ袋、名刺など全て新調。

ブランディング後、効果がかなり顕著に表れたようで以前に増して売り上げを伸ばしているという嬉しいご報告。この勢いに乗り、満を持して市内大通り沿いの好立地に2店舗を出店されます。これから私たちにできることでサポートしていきたいと思います。(後藤さん、スゴイ!)


実は後藤さんは宮城県気仙沼市のご出身。東日本大震災も経験され、ご家族・自宅はなんとか無事だったのですが、あの凄惨な光景を目の当たりにし人生観が大きく変わられたとのことです。

 

「とにかく世のため人のため。そして自分自身が楽しく生きていけるように。」

 

そんな根底にある想いが後藤さんの芋飴に溢れています。
カリッと、ホクっと。いもあめの想いが皆さまのお手元に届きますように。


Goto imoame.

 

残暑に揺られて、チリンリリン。

いやぁ、今年の夏は長い。

春・初夏・猛暑・秋・冬と、四季ではなく五季と表現する方もいらっしゃるほど、環境が変わりつつあります。

元気に外を駆け回って、冷たい麦茶で一息つき、また駆け出す。おやつに冷えたスイカを食べて、縁側で昼寝。扇風機に風鈴の音。遠くでは蝉の声。

そんな昭和の夏の過ごし方は叶わなくなってきたことが残念。

 

炎天下の公園遊びは危険で、屋内で遊べる場所も少なく、買い物もないのにショッピングモールで過ごす週末がなんだか勿体無い気がしますね。

 

春・夏・秋・秋・冬にならないかな。

なんて思う、今日この頃です。

 

天然酵母、チコパン。

福岡市城南区長尾にありますチコパンさんの、リーフレットの挿絵を担当させていただきました。

茶色い瓦屋根のかわいらしい平屋で、金・土(2024年9月現在)の週2日だけ営業されており、パン教室も開かれています。

ベーグル・ダッチタイガー・ミルクハース・メロンパン・ウールロール・フォカッチャ・ハードパン・イングリッシュマフィン。

各々の個性やこだわりを聞かせていただきながら「美味しく描けますように」と唱えながら机に向かいました。

写真ではなくイラストを希望された想いを想像しながら、久しぶりにワトソン紙に向き合った時間は豊かで、描くことの楽しさと難しさを改めて感じたお仕事でした。

 

わたしのお気に入りは、メロンパン。

ずっしりと重くしっとりとしていて、普段は甘いものを控えているのですが、店頭で見かけるとついつい買ってしまうご褒美パンなんです。

チコさん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

chikopain 自家製酵母と九州の小麦で焼くパンの店
住所:福岡市城南区長尾3丁目22-8
営業時間:毎週金・土曜日 8:00-15:00 open

 

小さな、花火大会。

夏の締めは、手持ち花火に限ります。

夜空に打ち上げられるダイナミックさはありませんが、灯が消えぬよう火をもらい受ける、あれが好きなんです。

すぐ散りゆく火花ですが、それもまた良い。

普段はうるさい(いや元気な)子どもも神妙な面持ちで、過ぎ去る夏を見届けているよう。

 

腰に巻きつけたパチンコ台のようなベルトに照らされて、小さな花火大会は終了。

みなさんの夏は、どんな夏でしたか?

残暑が続くようですが、ひとまずこれにて2024年の夏は一旦終了ということで。

みなさま、ありがとうございました。

 

琴路神社の、一番通夜(とおや)。

お盆をずらして鹿島へ帰省しましたら、この日は地元に古くから伝わる『一番通夜(とおや)』が行なわていました。

台風除けと豊作を祈願して、立春から210日の前夜に行われます。

これを『一番通夜(いちばんとおや)』と呼び、以降220日を『二番通夜』、230日を『三番通夜』と、計3回執り行われるそうです。

地域の人々が順番に神社に集まり、それぞれの地区に伝わる笛や太鼓・鉦などの浮立が披露される神秘的な夏祭りでした。

 

息子も初めて見る風景に、興味津々。

雨雲レーダーがない時代、天候の良し悪しを知る手立てもなった頃。

どうか無事に農作物が実りますように。悪天候に悩まされませんように。

必死に願っていた昔と今では、ひょっとしたら今の方が自然災害が多いのではないでしょうか?

スコールのような線状降水帯、竜巻、気温上昇。

神様もお手上げ、そんな状態にならない前にどうにかしなければなりません。

ちょっとだけ秋風が舞い込む境内。

継承される伝統を、肌で感じた夜でした。

 

お盆の、南蔵院。

今年は帰省せず、自宅でゆっくりとお盆を過ごしました。

川でバチャバチャして、海でカニとって、公園に行ったものの暑すぎてすぐ退散して。
そんな中、一日は篠栗にあります南蔵院へお参りに。

息子がヨダレ掛けをつけている時に訪れた以来ですから、4年前?5年前?久しぶりに訪れました。

酷暑にも関わらず、相変わらず涼しげなお顔は、さすがです。

炎天下ではありましたが山中に囲まれた恩恵で通りぬける風は涼しく、日陰に入ればヒンヤリと心地よい院内。

海外からの訪問者も多く、神秘的な仏教空間に浸っておられました。

大自然に囲まれると、気持ちが厳かになります。

 

と思ったのも束の間、

こらっ、走るな走るな!

 

でもって、

踊るな踊るな!

 

はしゃぐ我が子をこのように見守るには↓、まだ修行がたりません。

休み休みゆっくりと院内をお参りしていると、沢ガニも出会いました。

恒例のソフトクリームを食べて、お盆参り完了。

2024年の夏も、無事に終わりそうです。