ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

後戻りはできぬ、補助輪。

息子5歳11ヶ月。自転車の練習を始めました。

ストライダーから少し時間が経ってしまったので、まずは補助輪を付けての自転車デビュー。1ヶ月ほど経過したので補助輪を外して練習をはじめてみたものの・・・

 

はい、予想的中。

 

もう、やんない。

 

帰る。

坐骨神経痛が目を覚ましそうな左足をすりすりしながら、「大丈夫!はじめはみんな一緒!はじめっから乗れる子はいないから、頑張ろうっ!」

 

お約束の台詞を、夕日を背に叫ぶわたし。

「て、はなさんでよ!」『わかった、手離さん!』

「ほんと、もってる?!」『大丈夫、ちゃんと持ってる!』

「あぁ、ぐらぐらする〜」『まっすぐ、前むいて!!』

 

悲鳴をあげそうな左足をかばいながらの伴走は過酷を極め、油断してつい手を放してしまいました。

 

すると・・・

 

うん?ちょびっとだけひとりで漕げたような?

 

まだまだ困難をきわめそうではありますが、息子のペースでやっていきます。

こんなのが良い思い出になるんですよ、きっとね。

 

わたしが母にしてもらったように、わたしも息子に付き添ってサポートすべし。
(・・・さて、そろそろご主人チェンジ!)

乗れぬなら 乗らしてみせよう ほととぎす

 

モンスター親子。

保育園最後の生活発表会が迫ってまいりました。
今年の劇は『西遊記』。そして息子の役は沙悟浄
喧嘩は苦手だが、名参謀として三蔵たちを陰で支え、理屈っぽいが頭脳明晰な妖怪だぞ。
いいじゃないか、イイ役もらったじゃないか。すばらしい。


「・・・私の子供が沙悟浄役とはねぇ、、。なんの因果かねぇ。。」と妻。

 

今の若い方はご存じないかもしれませんが、私たちが小さい頃『西遊記』という今では考えられない豪華な役者陣で固めた文字通り「モンスター」ドラマが存在しておりました。(私たち世代は夕方の再放送組ではありますが)。校庭をそれはもうダッシュで帰ったものです。

そんな小学校の頃、妻はシローに似たその容姿からか、活発な男の子に『沙悟浄』というありがたいアダ名をつけられ、彼を追いかけ回していたそうな。(天才少年、現る。)


妻は今でも「あの子は絶対私のこと好きやったはず」と、三蔵のような達観した目で私に話します。

当時、本人は学校では夏目雅子のつもりだったらしい。(本当になめたらいかんぜよ!)

 

恥ずかしがり屋の彼が最後まで舞台に上がってくれるか分かりませんが、できなくてもいいからまぁ覚えたことをやるだけやってみなさい。
さぁ母の意志を引き継ぎ、親子二代に渡っての沙悟浄の姿、とくと見せてやれ。当日は西田さんも見に来てくれてるかもしれないよ。

 

子「ええっ!!  カカ(母)沙悟浄の役だったの!?」
妻「私のは役じゃないっ!!泣」

・・・今日も湯船から2匹の河童のアホな会話が聞こえてきます。。

 

 

【 今日の1本 】 
Love Letter(1995年/117分/日本)

妻の生涯ベストワン映画。
旧姓が中山だったので「中山美(なんなら「禾」まで)」と、自分の名前を書くときにいつもミポリンが浮かんでいたそうです。彼女のドラマはほぼ観ていたらしく、とくに『すてきな片想い』のギバちゃんとの掛け合いを毎週ドキドキしながら見守っていたそうです。

しかし、私は私でこないだTVerで再放送されていた『若奥さまは腕まくり!』を観たばかり。。
歌に役者に、あまりにも「いて当たり前の」存在でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。

永遠の少年。

「ねえねえ、ジャッキーならどうするの?」
「ジャッキーはこうしてたかな?」
英才教育がだいぶ効いてきたようで、毎度息子が口にする言葉。

「そうだねぇ、ジャッキーならこうしてるよ」
「ジャッキーなら飛び越えてるさ」
と答えてみるも、よくよく考えたら私自身ジャッキーの全てを知らないことに気づきました。
(息子に映画イメージだけのテキトーな返しをしてはいけない!)

ということで、緒形拳菅原文太、マイクタイソン、辰吉丈一郎豊田利晃監督、和嶋慎治(人間椅子)に継いで、とうとうジャッキーの自伝が本棚に仲間入り。

小学生の頃から疑問に思っていたあのシーンの裏話はもちろん、彼がいかに完璧主義で喧嘩っ早く僻みっぽく女性大好きでとんでもない苦労と努力、そして強力な「運」を兼ね備えていたかがよくわかります。私のほうが勉強になっています。



等身大のジャッキーを通して息子に言えるとするならば
「完璧な奴はいない!」「天狗になってたら痛い目にあう!」
そして、
「人間はそう簡単に死なない!」
ということ。だから思いっきり無茶やってみなさい。
(あと、ジャッキーは毎日ちゃんと歯を磨いたって言ってたぞ!笑)


「いってきます〜! きょうも、はやくむかえにこないでよ!」
一秒でも長く友だちと遊んでいたい彼の背中を見送り、また今日もジャッキーごっこにて足に青タンをつけて帰ってくるのであります。それでよかよか。

 

*****

ちなみに、
「これあげるよ」とくれた、園で作った彼の作品。本の栞として使っています。

まるで地獄のような栞です。男の子爆発です(夢に出てくるわ泣)



【 今日の1本 】 
ヒート(1995年/171分アメリカ)

映画史に残る10分超えの銃撃戦。
ジャッキーごっこに飽きたら次はこれをやりなさい。

 

21周年目の、結婚記念日。

11月23日の勤労感謝の日は、わたしたちの結婚記念日でもあります。

お祝いというと大げさなのですが「何がしたい?」とご主人の問いかけに、わたしは毎年のように「IKEAで朝ごはんが食べたい!」とリクエスト。

クリスマスの雰囲気が漂う店内で、北欧のご飯を食べる。天井の高いレストランで思いっきり好きなものを食べる。フィッシュ&チップスにミートボール。ラズベリーのチーズケーキもいただきます。

 

雰囲気やご飯の他にもうひとつ理由があり、それは『思い出』なのです。

 

初めてIKEAを訪れた時、わたしは10年という先の見えない不妊治療中でキラキラした雰囲気を素直に楽しめず、妊婦になって訪れた時もキッズコーナーで買い物をすることに底知れぬ不安を感じ、浮かれてしまってはいけない気がしていました。自宅にベビーベッドを置いたときも、肌着の水通しをしているときも、いつもどこか気持ちにストッパーをかけて過ごしていた記憶があります。

 

そんなちょっと切ない思い出があるIKEA
ひょっとしたら、あの当時の自分とすれ違うかもしれない。もしそうだったらば、一緒にレストランでご飯を食べよう。糖質制限をしていたあの頃の自分に気を遣ってケーキはやめておこうか?いや、こんな時くらい食べてもいいよって、チーズケーキを半分こずつしながら色々話を聞いてあげよう。
そして「また来年ね」と約束をして別れよう。

 

結婚おめでとう、わたしたち。どうにかなるから、とにかく前に進みなさいね。

 

佐賀県鹿島市古枝の、お寿司屋さん。

「ここはね、肉うどんがうまいんだよ。」

と評判のお寿司屋さん「寿し政」へ行ってまいりました。

 

お寿司屋さんが作る肉うどんと言われると想像が掻き立てられ、興味津々。

平打ち麺で、お出汁がしっかり効いたお汁にさっぱりと味づけられた甘辛の牛肉。

 

たしかに、これは美味い。

 

次回はお稲荷さんとのセットメニューもいいなぁ〜と、帰省する楽しみが増えました。

行列ができる人気店なので、行かれる時はお電話されるのもお勧めです。

 

■寿し政
住所:佐賀県鹿島市古枝1464−1
TEL:0954-62-5617
営業時間:11:00〜15:00/17:00〜22:00
定休日:木曜日

 

海中鳥居に、初潜入。

写真で何度も見ているので行った気になっておりましたが、実は訪れたのは初めて。

七五三を終え、帰る前に太良町をビュンとドライブ。

貝殻の地面をしゃりしゃりいわせながら、家族みんなで海辺を探索。

晴れ渡る青空と、波の心地よい音・・・。

忙しい日常がここでは微塵も感じられず、ボーッとするには最高の場所です。

おじいちゃんが大好きな息子。孫が大好きなおじいちゃん。同じ目線で過ごす二人を見ているだけで、ほっこりした気分になります。

太良町は電動自転車をレンタルし町内をサイクリングできる「のんびりサイクリング」というサービスがあるのですが、確かにゆっつらと自転車をこぎこぎするには最適な環境。車では味わえない豊かさがあります。

自然のパワーをしっかりチャージし、残り2ヶ月を楽しく乗り切っていこうと誓い、日常生活へ戻っていきました。

さぁ、お次はクリスマス。そして大晦日に、お正月。うがい手洗い忘れずに、健康に過ごしてまいりましょう。

 

それいけ、七五三。

11月。秋高く晴れ渡る、文化の日

着物を嫌がる息子を必死になだめて、どうにか祐徳稲荷神社に行ってまいりました。

「はずかしいから、こんなの脱ぐ(怒&泣)」

 

おいおい、母さんはな、この日のために着物の丈を両面テープで裾上げしたんだ。袴もな前回の教訓を活かしマジックテープ式に買い直したんだ。

君が保育園に行っている間に着付けの練習をしてだな、一度しか履かないであろう草履と足袋も揃えたんだ。

頼むから写真一枚だけでも撮らせておくれ。

お祓いは、もういい。金太郎飴も諦める。

機嫌の悪い子役をなだめる、AD化したわたし。慣れないフォーマルな格好で動きにくいしヒールで足は痛いし、母は疲れたぞ。

境内にいる七五三のお友達を見かけ、仲間がいたと少しテンションがあがってきてどうにか写真撮影は遂行。

「頑張ったから、おもちゃ買いに行こう!」のばあばの一声で笑顔でダッシュ↓。

車内でさっさと洋服に着替え、あっという間に終わった七五三。

おもちゃを買って欲しいのは、こっちだ。