長崎県諫早市にて立ち上げられた株式会社LIPJAPAN(リップジャパン)さまよりブランディングのご依頼をいただきました。
和食料理人とパティシエの異色のコンビ、LIPJAPANさんは自らの経験を元に製菓の企画・製造を中心に北海道から沖縄・中東アジアなどを駆け巡っておられます。(日本を代表する三大テーマパークや外資系ホテルのPBなども実はLIPさんの企画商品なんです。)

ライトアップされたショーケースの商品たちに心躍る煌びやかな製菓業界ですが、内情はとてもシビア。大手チェーン店・コンビニなどの品質向上、製造人員やOEM製造会社の不足・開業コスト高による個人製菓店の減少。問題を挙げればキリが無いのですが、何よりも、尊敬すべき 「トップ オブ トップ」と呼ばれる 一流パティシエたちが自身を発揮できる環境がなく、閉業している現状。OEMをベースとしながら原料から製菓業界の課題を解決したい。あの方々にもう一度イキイキして欲しい、スポットを当てたい。お二人が立ち上がられました。
まずはLIPさんと一緒にMVVを整理〜策定。ブランディングの全てはここからです。

LIPのネーミングの源となった絆・縁 【Lien】/創造 【Impression】/喜び・感動 【Plaisir】を取り入れたMVVを元にコーポレートスローガンとステートメントを策定。

MVV、スローガンが決まれば、ロゴマークの制作。
副社長神﨑さまの作品に対する世界が広がったフランス。その修業時代に何度も目にしたシャルル・ド・ゴール空港のサインでもあるFrutigerをベースにしたロゴタイプ。

『LIP JAPANはお菓子・生活者・そして職人、その全てにスポットを当てていく』という観点から、フレームをモチーフとしたシンボルマークが誕生。

神﨑さんが尊敬する建築の知識と料理の才能を駆使したアントナン・カレーム氏を踏襲し、建築家が図面説明の際に用いるマークや建築比率にて調整しました。

コーポレートカラーは日本にちなんで墨色、万葉集や古今和歌集にも読まれる唐紅。この色のカラーコードは『#ff000d』であり、偶然にも『food』にも見えてくることから即採用。

「LIPから創造されていくもの」それは全て口に関係するもの、笑顔や感動が生まれる口角でもあります。

フィリピン・ドバイ・アメリカなど海外出張先も多いLIPさん。「これは日本の『クチ』という漢字から作られたんだよ」という会話が生まれることを今から楽しみにされていました。



設立してまだ4ヵ月ですが、お二人が独立したことを耳にした企業やホテルから現在依頼が殺到中。ただ、どこを叩いてもホームページすら見当たりません。「いや、僕らはひとまず名刺だけあれば大丈夫っす!」と頼もしい友岡社長。非常に不気味な存在です(笑)。裏舞台で問題を解決するということはこういうことなのかもしれません。

その状況が、日本の製菓業界に対し皆さん危機感をもたれていることを表しているんだと思います。

もちろん、夏を目処にブランドブックやホームページなど制作していきますが、今は業界のため尽力されている若いお二人を伴走しながら支え、様々な展開をこれからじっくりと進めてまいります。
最後に。

ステートメント最後の一文「焼き上げていきたい。」は個人的にシビれました。
結成して19年。妻の文章はお仕事のたびに本当に面白く仕上がっています。(素晴らしい!)















































