ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

読売広告大賞。

昨日、突然、エビスビールが送られてきました。
差出人は「読売広告大賞事務局」。
なんだなんだと調べてみたら、なんと昨年応募していた広告賞、
「読売広告大賞 協賛社賞」を受賞していたことが判明。
今回の応募総数1,786作品の中から、各協賛社1社につき1点だけ選出する賞です。

数ある協賛社の中で、今回我々が選んだのはサッポロビールの課題で、
お題は『120周年を迎えたエビスビールが、これからもより多くの方に愛されるための広告』でした。



そこで、没後120年である炎の画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」とからめた広告展開を、新聞30dで企画。


実はこの2つ、調べれば調べるほど「120年」という共通点以外にもなかなか面白い接点がありました。
例えば、「パリ万博」→「ジャポニズム文化が世界中に広がる」→「それをきっかけに日本に魅了されたゴッホ
→「その憧れの日本で生まれたエビスビール」→「そしてエビスビールはパリ万博で金賞を受賞」といった感じです。
そういった「ロジック」が明確になっていくたびに、興奮を覚えてきました。


そして、何よりも鳥肌が立ったのが、このゴッホの有名な肖像画の色相が、
エビスビール全ラインナップ8缶の色相とビックリするほど近いことに気づいた瞬間でした。






(エビスビールの缶・全ラインナップで構成)




コピーライティングは以前の会社仲間、S原氏。
S原氏はサッポロとゴッホの歴史や資料を調べるため、図書館に3日間籠っていただきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
S原氏の人柄や優しさが滲み出た、素敵なボディコピーです。
(キャッチコピーの「星」という言葉は、ゴッホのことだけでなく、
サッポロのシンボルマークにもかけてみました。)



最後に、サッポロビール様、本当にどうもありがとうございました。
クライアントに選んでいただいた賞。
クリエイターとして、これほど嬉しいことはありません。


これからも、決して驕らず、手を抜かず、
大好きな広告の世界で表現し続けたいと思います。