ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

ねぎ(犬)の点眼。 -長文-

名前:ねぎ
性別:メス
年齢:10ヶ月
体重:13kg
性格:おおげさ・淋しがりや・おてんば

おやつさえあれば、お座り・お手・待て・ふせ等すべてクリア。
おしっこの躾は、我が家に来て2日目でマスター。「おっ、できるっ!」と思いきや
リーダーウォークはダメ、名前を呼んでも来るときと来ないときの差がバラバラ。
留守番は嫌々ながら仕方なくするタイプ。(つまり・・・私たちの躾が甘い…という話しでもあります)

これがねぎの基本データでございます。




以前も綴りましたが、
インターネット等でよく見かける
●「お座りをさせて目薬が見えないようにそっと耳の後ろあたりから点眼。できたら、たくさん褒めてあげましょう。」
  →この基本的な方法はまず、ダメでした。


●診察台の高さほどに上らせて、緊張している時間を利用してサッと点眼。
  →簡単に飛び降りられました。


●私たちの緊張感が伝わっているのでは?と、鼻歌を歌いながら・・・。
  →三文芝居が見破られました。


●こうなったら、無理矢理に体を押さえ込んでの点眼・・・
  →体は固定できても顔をブンブン振るので薬が命中しませんし、あっという間に逃げられます。


●一瞬のうちに点眼をと、どなたかのブログで拝見したアトマイザーを使う方法。
 →0コンマ何秒の世界。簡単に瞬きでシャットアウトされ効果無し。


スペシャルなおやつを用意。
 →「点眼=ステキなおやつ」という方程式は不成立。


と、試行錯誤やってみたのですが全て結果は一緒で、
押さえつける者を本気で噛む、吠えまくる、逃げまくる、怯えまくる。
悲惨で散々な日々でございました。





もうねぎに合った方法は無い。しかし現実問題、点眼は必要(失明だけは何としてでも防ぎたい)。
日に日に点眼に嫌悪感が増していく一方で、力づくでやるしかないという悲しい結論に達したのです。


分厚い手袋をしタオルで口を縛り、顔を上げさせ唸る声を耳にしながら目薬を垂らすも命中せず、
あーだこーだしている瞬間に逃げられる。
この生活を2週間ほど過ごしました。


そこで気付きましたのが、点眼後の(結局は失敗に終わっていますが)ご褒美のおやつはサクサクっと取りにくるのです。
先ほどまで痛い目に合わせていた人間(ご主人と私)には警戒して寄り付かないだろうと思っていたのですが
その気配は微塵も無く、逆にじゃれてくるのです。
なるほど・・・思い出した。
この子はオーバーリアクションで、点眼時の暴れている姿はもしや・・・怪しい…。
だとすると、いちいち付き合っているのもバカらしいので「ハイ、ハイ、ハイ。」と私たちは半ば良い意味でのあきらめモードになれました。


さぁ今日も暴れ狂うんだろうなと「点眼するよぉ〜ぉ」と追い込いこみ、ご主人が上向きにだっこ。
手足をつかみ顔を上げさせ、点眼担当の私も「どうせ命中はしないだろう」と思っていたのです。



それが、噛まず、吠えず、どちらかと言うと「もう、やるんならサッサとやってくださいよ(恐)。」という表情でじっとしているのです。


まぐれだと思いました。たまたまだと。

しかし次の日も、状況は一緒。
目薬の気配を嫌がる行動は相変わらずなのですが、ご主人に捕まった後は元気がなくなり観念するのです。


【まとめ】
・点眼そのものは恐いっちゃ恐いけども、ひょっとしたら4割ほど盛っているの可能性アリ。(→それに付き合う必要は無し。)

・夕ご飯前の最高にお腹が空いているタイミングを利用し「もしやっコレやんなきゃご飯食べれないっ?!マジかっ。」と軽く脅迫する。
 (ねぎの場合は、おやつレベルよりもご飯レベルの方が効果があるような気がしています。)

・点眼後は、一緒に走り回って「偉いっ!良く出来た!」と私たちが嬉しさアピールをする。
 (何かコノ人たち妙に喜んどるぞ…と思わせる作戦です。)

・犬の能力を信じ、点眼の大切さを語り、泣いてみる。
 (これは計算ではなく、本当に「わかってくれよ」と犬を前に泣いとりました)

・こっちは人間だ!噛むんなら噛んでみろ!こんちきしょ!自分たちが上だぞ、こんにゃろっ!と、肝に銘じました。
 (ひょっとしたら、上下関係が今更ながらですが分かってきたのかもしれません。)




全て我が家のねぎの場合の話ですから、今回の点眼方法はお約束できません。
しかし同じ思いをされておる飼い主様に少しでも役に立てればという思いで、1つの例としてご報告いたしました。




まだまだ、抵抗し歯を剥き出しにしたりもしますし油断はできません。
戦いは続きます。