ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

1階3列22番。

昨年の『lll』に続き、
友人K津と今年も行ってきました『交響組曲ドラゴンクエストl・ll」コンサート』 in アクロス福岡

今回もおよそ1500人以上、満席の会場。
前回は2階席だったので、今回は奮発して(といっても1000円プラスですが)、1階3列目を購入。
開演5分前。やはり前の席は「コア」なファンが多く、「ドラクエあるある話」に花を咲かせております。
向こうから私達の列に入ってくる、いかにもクラシック好きそうな女性客。
隣が空席でしたので「ああここの席の人か」と思った矢先、我々をジーッと見つめてくる女性。
K津に小声で「知り合い?」と訊ねようとした瞬間、女性から
「そこ、22番は私の席なんですけど」と一言。
「ええっ、あれ?すいま・・・」と慌ててチケットを見返しても、我々の席も22・23番。列も間違っていません。
すると彼女、困った顔で
「あなた方は?」と質問。
僕らも思わず、
「僕たちはドラクエです」
と返答。(答えになっていない)


彼女:「ドラ・・・・クエ・・・・ドラ・・・クエ・・ドラクエ。。・・・・・・・・ドラゴンクエスト
・・・・えっ、ここってエルガーラホールじゃないんですか?」
僕:「ここはアクロス福岡です」
女性:「ええっ!なんで!!?・・・失礼しました!」
と走り去って行かれました。
たまたま同じ日、同じ時刻でクラシックコンサートがあったとはいえ、
会場内で「ドラクエ」「悪霊の神々」などと書かれたポスターの前を何回も通ってきたはずなのに。。。
しかも、違うチケットでよく入れたものです。(アクロスのスタッフもご注意ください)。


エルガーラも距離的に近いとはいえ、あの女性は間に合うんやろうか」と
K津と話しながら改めて前列を見ると、
さきほどのコアなファンの方々は話しながら泣いておりました。(おいみんな大丈夫か!)



でも仮に22番がもし空席だったら、彼女、何の疑いもなく座っていたことでしょう。
そしていきなり「パパパパーーーーン」とドラクエが始まっていたら一体どんな顔をしていたんでしょう。
それが頭から離れず、最初なかなか演奏に集中できませんでした。
(ちなみに終演までコアの方々は泣かれておりました。)


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話は全くもって変わりますが、
敬愛する岩下志麻さん、「旭日小綬章」おめでとうございます。
これからの益々のご活躍を心から祈っております。



極道の妻たち』ラストシーンより。やはり「本物」はこの一作目だけ。