ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

夏の1本。

早いもので、17日間のロンドンオリンピックもあっという間に過ぎていきました。
オリンピック式典の芸術監督はダニーボイル氏。
妻曰く、開会式は特に見応えのある演出だったそうで、「観ていないアナタは
オリンピックの半分は損している」と17日間罵られておりました。


さて、そのダニーボイルといえば、斬新なカメラワークとスタイリッシュな映像はもちろん、
毎回、劇中に流れるサウンドトラックのセンスがたまらない監督です。



私が最初に観た作品は、彼がその名を世にしらしめた映画「トレインスポッティング」。
グレーとオレンジを使った見事なグラフィックは
映画を観てない人でも一度は目にしたことはあるのではないでしょうか。





他に観た作品といえば(少ないですが)
ゾンビ映画28日後...』←だいぶ予告に煽られました
アカデミー賞にも輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』←泣かずにはいられない
・実話を元にした『127時間』←最後、「音の痛さ」に思わず目を背けてしまいました
くらいなのですが、
私が一番好きな作品は、当時「迷作」といわれた『ザ・ビーチ』です。





レオナルド・ディカプリオが『タイタニック』で成功後、次の作品としてかなり期待された映画だったのですが、
興行的には大コケ。
「レオ様も意外と早く終わった」などと酷評されていたのを覚えています。
(でもその前に本当のディカプリオの出世作は『タイタニック』ではなく『ギルバート・グレイプ』だ!)



とあるバックパッカーの青年が、ひょんなことから「楽園」と呼ばれる無人島の存在を知り
その楽園で起こる様々な出来事が描かれています。
後半盛り上げようとしているのか下げようとしているのかよく分からない展開になり、
「結局なんだったんだ?」というラストが待っています。
今日まで、あらゆる知人にこの作品を紹介し、あらゆる酷評をいただいております。



ただ、私好きなんです、この世界観。
こんなとこでずっと暮らしてみたいなぁと「トリップ」できるんです。
劇中に流れる映像と音楽がたまらないんです。
皆、酷評する人たちは真面目に見過ぎなんです。
まず、これを1本の長いミュージックビデオだと思って観て欲しいです。




もし少しでもご興味もたれる方がいましたら、
夏の1本にいかがでしょうか。
ホント、度を越した期待と油断は禁物です。