ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

はかた天神 とり祥。

天神にあります鶏肉専門店「株式会社 とり祥(しょう)」さまの
ブランディングを担当させていただきました。
創業1956年(昭和31年)。 親子三代、半世紀以上続く老舗で、一貫して鶏肉だけを扱っていらっしゃるお店です。


幾度となく取材に足を運び、問題点・改善点を探っている中、
とり祥にはその時代時代で作られた複数のロゴが混在していることが見えてきました。
その複数のロゴで作られた店頭ツールの中で、
開業当初から使われている包装紙に書かれた筆文字が、とてもいい味を出していることに着目。
当初のご依頼はロゴの新規作成でしたが、今回は新しくロゴデザインを提案するのではなく、
50年以上保ち続けたこの財産を整理整頓することをご提案。
そのかわり、新しくなったとり祥を一目で認識させるシンボルマークを制作しました。
(新しく作り替えることばかりがデザインではありません)


取材を進めていく中で抽出した、
とり祥を象徴する『丸ごと(丸)・ご縁(円)・和(輪)』を
鶏冠に見立てた3つの「●」で家紋風にデザイン。
包装紙の筆文字はトレース〜調整を重ね、
少しずつロゴタイプに定着させました。







(名刺、ショップカードに始まり、包装紙、ダンボール、暖簾、のし紙、商品ラベル、DM各種)




他にも、営業ツールとして贈答用リーフレットをご提案。
こちらには初代の教え、50年以上続くこだわり、これからの想いまでを綴っております。
(カメラマンH氏、コピーライターA氏、どうもおつかれさまでした。感謝です。)







とり祥は毎朝、内臓が入ったままの鶏一羽丸ごと仕入れ、お店ですぐに捌いて新鮮なまま店頭販売されています。
非常に手間のかかるこの作業、やられているお店は今や数店しかないそうです。
朝、何度も見学させていただいたのですが、機械で画一的に加工するのではなく、
一羽ずつ丁寧に手作業で捌くその熟練した包丁さばきは、思わずため息が出るほどです。
この二代目、三代目の厳しい目が、とり祥のお肉の美味しさ、新鮮さの源です。

実は、誰でも耳にしたことがある博多の水炊き料亭や有名焼鳥店にも卸してあるとり祥のお肉。
これからの季節、皆様もこの味をご家庭で是非いかがでしょうか?
[写真:長州赤どり水たきセット(骨付もも肉・つくね・特製スープ)]



はかた天神 とり祥  [食鳥処理免許取得店]
福岡市中央区舞鶴1丁目9-7
TEL:092-781-1394/FAX:092-781-1395
ホームページ http://www.torishou-since1956.com/
※全国配送も承っております。