プロ格闘家ダルビッシュ黒木氏が晴れて独立。ブランディングを担当させていただきました。
RIZIN出場や中国の格闘技トーナメントに日本代表として選抜された彼の、次に上がるリングは青果専門の配送業。BtoBを主軸として、様々な飲食店さんに目利きで競り落とした青果や農家さんから直接仕入れた稀少野菜の卸売りを行います。
彼の実績・人柄から、どうみても将来はキックボクシングジムを開業するだろうと思っていたので、驚きと同時に、コヤツに野菜を品定めするそんな繊細な心があったのかと思うとゾッとします。
黒木の黒をじっくり観察すると、農作物に不可欠な「田」「土」そして4つの種に見立てた「点」があることに着目、シンボルマークを制作。
彼の黒木は「くろ(ぎ)」と読むのですが、常に「くろき」で覚えられてしまいます。今まで試合のガウンなど「木」に濁点をつけるなどして視覚的に工夫しておったようですが、この問題には素直に平仮名にすることによりコミュニケーションスピードを上げることを提案。
彼の座右の銘『可能性は無限大』も踏まえ、永遠につながる汎用性のあるパターンを意識しつつ、
名刺、リーフレット、
ユニフォームなどアートディレクションさせていただきました。
プロである以上、もちろんどのスポーツも過酷だと思いますが、
私が一番尊敬するアスリートは“ボクサー”です。
古代ローマ時代から続く、殴りあって勝敗を決める野生本能むき出しの非常にシンプルなスポーツ。
そのシンプルさ故のあの過酷な環境の中、頭角を現し、結果を残せる人は一握り。
本当にスゴイと思います。
そんな人並み外れた彼の根性とフットワークがあれば、
ベクトルがどこに向いても飄々とクリアし、いかなる困難もかわしていくのでしょう。
(ウチが「そういう資格とってみたら?」とアドバイスしたら、試合と両立させながら
ソッコーで野菜ソムリエの資格をとってきやがったです。スゴイ!)
ミカドヤとしても、これからの彼を応援していくつもりです。