ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

白い紙の上。

静岡県沼津市地域資源『ぬまづの宝100選』をPRするポスターデザインの全国公募があり、腕試しに応募したところ、最優秀賞を受賞、採用される運びとなりました。
制作にあたり沼津市地域資源の豊かさを知り、老若男女どの層が見てもわかりやすくPRするにはどういうビジュアルがいいかずっと考えました。

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調べれば調べるほど、やはりどうしても全国的に有名なもの、マイナーなものがあることが見えてきました。ただ沼津市としてはPRしたいのはどれも同じなはず。。写真は何点でも使用可能でしたが、だったらこの100の宝を全て平等に扱おうと決めました。そして、100と言わず、これからもっともっと増え続けていくであろう沼津の宝たちへの想いをカタチにしました。

 

 

「いいか。スーパーアートディレクターであろうが、お前みたいな下っ端デザイナーであろうが、白い紙の上では平等なんだからな。ビビってんじゃねーよ。」

東京時代、名門美大卒のデザイナーたちに囲まれ、劣等感やコンプレックスで完全萎縮していた私に当時の先輩アートディレクター・コンドヲさんがかけてくれたコトバです。
この言葉に何度助けられたことか。岐路に立った時、何かに挑戦する時、今でも思い出します。

 

↓当時、諸先輩たちに怒られた時に響いたコトバを記していたノート。怒鳴られながら「近藤さん!今のもう一回いいですか!」とノートを開いて「舐めてんのか!!」とよく怒られてました(笑)

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※ちなみに対向ページでは「100(案)作れ100。そしてあと20作れ。そして10作れ。」と、怒鳴られてます(泣)

 


・・とまぁ、世間には様々なクリエイターさんがいらしゃいますが、私はいわゆるスタイリッシュな側ではなく、泥臭いデザイナーのほうだと思います。上手い人もたくさんいます。だからこそ、私は誰よりも努力すること、諦めないことだけは負けないつもりでいます。

仕事でもプライベートでも、私が携わったものが少しでも人の役に立てるよう、いくつになっても、これからも白い紙の上で様々なことに挑戦し続けたいと思います。
沼津市の皆様、本当にありがとうございました。