ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

人間の層。

さぁそろそろ一年労いますかと、クライアントの株式会社ネオバンジーさまと毎年恒例の忘年会。
今年も大変お世話になりました。

まずお二人と決まって寄るのがプロ御用達の生鮮店。
「家永さん、何が食べたいですか?何でも言ってください。」
食べる専門の私からして、この一言はいつもたまらない瞬間でございます。贅沢すぎます。ビストロSMAPのゲストになった気分です。

 

「だいぶ腕も落ちましたよ笑」
イタリアンから日本料理まで幅広く経験されたT岡GMの速さと手さばきに妻はいつもポカーン。
(※もちろんN田社長にも沢山の料理を作っていただいたのですが、、酔っぱらって写真撮っておりませんでした泣)

修業時代、先輩方に賄いを作った際、一口だけ口にして全員外食に出られたお話。一生懸命こしらえた料理をゴミ箱に自ら捨てる作業だけは忘れられないという経験、胸が熱くなります。

 

私も修業時代、作ったデザインどれも「ゴミだ」と破られ捨てられ、たくさんの悔しい思いをして育ちました。早く一人前になれるよう、誰よりも早く出社し(といってもほぼ会社に宿泊しておりましたが)、先輩方のゴミ箱を漁って研究し勉強した時代を思い出しました。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」
現代ではパワハラだ何だと中々経験できる機会すら減ってきているような気がしますが、ほどほどの屈辱や苦い経験は、人間の層を厚くしてくれるような気がします。

 

話を戻してビストロMIKADOYAの今夜のオーダーは、刺身と肉料理。

中トロ、タイにアジ、イカ、椎茸、厚揚げ豆腐、牛さがりにホルモン。。

「これお店に行ったらいくらになるんですか?」と思わずのけぞるほど出てくる創作料理の数々。。

お二人と話していると前向きな言葉しか出てこず、その笑顔には沢山の自信がにじみ出て、どんな経験も次の目的に活かそうとされます。実は私はその状況に追い込まれないと動かないタイプなので、ネオバンジーさんには本当に色々なところに引っ張っていってもらっています。年齢は私が上ですが、尊敬するお兄ちゃんたちのような方々です。(ああ、そうさ、落ち着きなんてないさ!泣)

 

焼き鳥さんのオーナーとお客の関係で始まったこのご縁も気づけば7年目。
人生のご縁とは本当に摩訶不思議なものです。

これからも末永く宜しくお願いいたします。(次回のオーダーはもつ鍋です!笑)

 

【 今日の1本 】 
スーパーの女(1996年127分/日本)

この話の流れなら『タンポポ』と行きたいところですが、手元にないためこの作品でも。