ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

八女茶発祥600周年プロジェクト。

福岡を代表する八女茶は今年発祥600周年を迎えます。
その600周年記念プロジェクトとして発表された高級八女茶『八女伝統本玉露』オリジナルボトリングティーのデザインを担当させていただきました。

栄林周瑞禅師から受け継いだ600年。ここまで八女茶を守ってこられた生産者の皆さん、八女茶を広めてこられた茶商の皆さんの想いを世界に届けたい、から始められたプロジェクト。2016年よりNY、香港など海外から絶大なる評価をいただきつつも、有名シェフの急逝やコロナ禍を乗り越え、ついに再始動を迎えられました。

昨年、世界的ソムリエのフランソワ・シャルティエ氏が八女に直接訪問。八女玉露の味に甚く感動され、「ボトリングにしてヨーロッパやNYCのレストランに提案するべき」という話から、『料理と合う、料理に寄り添う味でお届けする』をテーマに、シャルティエ氏と八女の茶師とで検討を重ね完成されたこの商品。
プロデューサー小柳さんのおよそ8年に及ぶこれまでの経緯をお聞きしながらこのプロジェクトへの情熱を昇華させるべくデザインについて話し合いました。

 

シャルティエ氏がその美しさに感銘を受けた八女の山々をベースに、八女茶山唄を入れたものなど10数案のデザインから小柳さんと2方向に絞り、スペインよりシャルティエ氏本人からのディレクションも受けながら調整。

妻に描き下ろしてもらった八女茶伝統技法・簀巻きの茶畑のビジュアルと最後まで悩まれましたが、

山々の写真を起こしたこちらの案に決定となりました。(妻、ナイスファイト!)


やりとり最後のメールでいただいたシャルティエ氏からの『Great!』のお言葉。
海外から見た日本のデザインという視点、そして今まで数万本というワインデザインを見てこられた方とのお仕事は私にとって大きな経験となり、最終的にこのような評価をいただいたことは嬉しい限りでございます。

八女伝統本玉露ロゴはDIAGRAMの鈴木氏。前身でもあるタイクーングラフィックスの頃から勉強させていただいた方なので、その方のデザインの細部をこういったカタチで直に触れることができ20代の頃を思い出すのと同時に刺激をいただきました。

 

最後に、「シャルティエさんが感動された八女の山々は具体的にどこなのか?」からスタートするにあたり、井手製茶工場の皆さまには大変お世話になりました。八女茶山唄についても色々ご意見いただき助かりました。この場を借りて御礼申し上げます。
そして白い目で旦那さんを見ながらも素晴らしい翻訳を担当していただいたS子夫人、ありがとうございました!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。旦那さんも頑張ったんで何か一品オカズでも増やしてやっといてください(笑)
(旦那:「なぜいつも俺ばかりに白羽の矢が。。泣」)

 

 

【八女伝統本玉露 商品説明】

日本の南部、福岡県は八女市で生産される「八女茶」。このお茶は、八女茶600年を記念して造られた、日本最高峰といわれる八女伝統本玉露です。八女の深い山中にある畑で、独特の風土と特別な製法により生産者たちが丹念に磨き上げた、究極の日本茶

八女茶生産者2000名のうち、約100名ほどが生産し、独自の生産基準を厳しく設けた玉露。八女茶の栽培面積は1,510ha。そのうち、八女伝統本玉露の栽培面積は12.1ha。つまり全体の0.8%しかありません。さらに本ボトリングティーで採用される茶葉は、希少な八女伝統本玉露の中でも、Superlativeと呼ばれる品評会レベルの最高峰茶葉であり、これは八女茶全生産量:1,664,000kgのうち、約124kgしか存在しません。つまり八女茶の中のトップ0.0074%のものを抽出したものです。その茶葉を丁寧に抽出することで、深い「旨み」と「甘み」、そして上質なドイツの白ワイン リースリングの芳香を彷彿とさせる唯一無二の玉露が完成しました。

八女茶生産者と、フランソワ・シャルティエのハーモニークリエーターによる「ブレンドの新しい芸術」をお楽しみ下さい。

 

今回の生産は、100本。全シリアルナンバー付きで、早速50本はシャルティエ氏がいるスペインに送られ、5年後に年間5.000本の生産流通を目標とします。

八女伝統本玉露『YAME』
限定10本先行販売:ご購入はコチラまで八女伝統本玉露公式HP
PRICE:500ml/¥27,000