ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

映画ごっこ。

地元の同窓会で再会して以来、連絡を取り合っていたYちゃんが吟醸酒片手にご来福。

「鍋島」は鹿島市が誇る銘酒です。


Yちゃんは小学3・4年の2年間だけ同じクラスになっただけなのに、ずっと仲の良い友人の一人です。
当時、私たちのグループは、クラスのお楽しみ会で漫才をやったり歌を歌ったりする陽気な仲間の集まりだったのですが、
その頃一番夢中になって遊んでいたことといえば、『ジャッキーごっこ』。
酔拳・ヤングマスターにはじまり、スパルタンXごっこ、プロジェクトAごっこ、
大福星〜プロテクター〜香港国際警察〜サンダーアーム・・・。



「ビシッ!」「ビシッ!」と言い合いながらジャッキーチェンになりきる日々の中、(←頭の中はいつもベニー・ユキーデとの死闘)
なんか足りない、なんか足りない、と思ってた私が
「ごっこ」メンバー・M家のリビングで見つけた最新式8mmビデオカメラ。


当時、映画監督か役者になるのが夢だった私はその「最高のおもちゃ」を見逃すはずはありません。



すぐさま家に帰り、計画を練る私。
父親と交渉するM。衣装を揃える仲間たち。
そして、Mの粘りと情熱が通じ、私たち8人の仲間はそのビデオカメラを使って小学6年〜中学1年までの間、数本の自主映画を撮るのでした。
内容はさっき並べたアクション映画+当時流行した「ビー・バップ・ハイスクール」や「とんぼ」を意識した映画でございます。(ちなみに監督・台本・主題歌は私(笑))
豪邸だったMの家の中、近所の畑や小道を使ったロケをやっているうち、「ケンカはやめなさい〜」と近所のおばちゃんが出てきたこともありました。



Yちゃんとの思い出話を語る上で、その話題を避けて通ることはできず、
今回、思い切ってそのビデオを観てみることにしました。(実は私、まだ2作品ほど隠し持っておるのです)
1本約20分。何十年ぶりに観たのですが、懐かしいやら恥ずかしいやら。
とくに、声変わりしていない声で「あ〜!?」「あ〜!?」とニラみ合う画は思わず目を背けてしまいました(涙)


撮影を担当をしてくれたYちゃんは、このことがキッカケでモノを創る楽しさにハマり、一時、本気で映画監督を目指したこともありました。
そして今は地元を盛り上げるため様々な企画・プロデュースをしながら、中学校の教壇で熱弁を奮う教師です。
一方、夢だった映画監督にはなれませんでしたが、なんとか広告のディレクションをやらせてもらっている私。
「小さい頃に意識したものって、大人になってもなんとなくやっているんだなぁ」と、気づけば朝6時。
・・・まだまだ話足りないが、体力も足りてない2人なのでした(悲)


Yちゃん、今度ぁ還暦前に再放映しましょう。(できれば8人で)

「ビシッ!」「ビシッ!」



小学校の帰り道、みんなで大合唱した思い出の曲。

大福星 主題歌 『幸運序曲 大福星のテーマ』