11月23日の勤労感謝の日は、わたしたちの結婚記念日でもあります。
お祝いというと大げさなのですが「何がしたい?」とご主人の問いかけに、わたしは毎年のように「IKEAで朝ごはんが食べたい!」とリクエスト。
クリスマスの雰囲気が漂う店内で、北欧のご飯を食べる。天井の高いレストランで思いっきり好きなものを食べる。フィッシュ&チップスにミートボール。ラズベリーのチーズケーキもいただきます。
雰囲気やご飯の他にもうひとつ理由があり、それは『思い出』なのです。
初めてIKEAを訪れた時、わたしは10年という先の見えない不妊治療中でキラキラした雰囲気を素直に楽しめず、妊婦になって訪れた時もキッズコーナーで買い物をすることに底知れぬ不安を感じ、浮かれてしまってはいけない気がしていました。自宅にベビーベッドを置いたときも、肌着の水通しをしているときも、いつもどこか気持ちにストッパーをかけて過ごしていた記憶があります。
そんなちょっと切ない思い出があるIKEA。
ひょっとしたら、あの当時の自分とすれ違うかもしれない。もしそうだったらば、一緒にレストランでご飯を食べよう。糖質制限をしていたあの頃の自分に気を遣ってケーキはやめておこうか?いや、こんな時くらい食べてもいいよって、チーズケーキを半分こずつしながら色々話を聞いてあげよう。
そして「また来年ね」と約束をして別れよう。
結婚おめでとう、わたしたち。どうにかなるから、とにかく前に進みなさいね。