ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

急きょな、弾丸くまもと。

熊本へ弾丸打ち合わせ。月曜日のお昼にお電話をいただき、2日後の水曜日に現地視察。

車でしか行ったことが無い私たちが、事前にネット予約した新幹線のきっぷ。「こりゃスムーズだ」と侮るなかれ。券売機を前に慌てふためく私たち。関東行きの券売機で手続きができるはずもなく、結局列に4回並び直すというドン臭さ。あるあるです。あるある過ぎて、くたびれます。(今さらながら車よりラクだ、ということを痛感。)

そんなこんなで命からがら乗車し、慣れない出張が始まりました。

 

忙しない改札口を通り抜けますと担当者の方が出迎えてくださり、熊本市内から車で15分も走りますと目の前には金峰山が。

都会の喧噪が一変、小鳥のさえずりが響き渡る大自然に救われました。

 

さて、訪れましたのは、熊本で開園して半世紀以上の幼稚園。

園内にお邪魔する前に、園庭など外周りを案内して頂きました。

裏手には森林があり畑に囲まれた立地は、まさしくわたし好み。

自然が奏でる音が聞こえ、空気もキレイ。人間もいち動物なんだと実感することができる環境。そんな日常が成長に与える影響は計り知れません。

 

園内におじゃますると、元気で可愛らしい声の主が続々と顔を出してくれました。

全園リニューアルを機にまずはロゴマーク制作のご依頼をいただき、急きょ訪れた幼稚園。制作時間の確保ができないという状況に一旦はお断りしかけたのですが、ご担当者様の熱意と、もう一つ。

「やってみたかった」という自分達の思いも相成って、お請けすることになりました。

 

 

「今後、どんな仕事してみたい?」

 

「う〜ん、そ〜だねぇ、保育園・・・とか?」

 

 

そんな会話をご主人としたのは、4年前ぐらいでしょうか。

 

 

押入から見つけ出した、古めかしい段ボール。ふたを開けてみると幼児時代の愛用品の数々。文集やアルバム、賞状にスケッチブック。そんな中には園児時代に使っていた通園バックもあるじゃないですか。

 

「わ・・・、懐かしいこのマーク。」

 

そんな、誰かの思い出の片隅にいられる仕事をしてみたい、それも小さい頃の思い出の中で存在できれば尚嬉しいな、と思っていたのです。

ご縁あって繋がった案件。限られた時間内で尽力することも、これまた運命。

 

晴れの日も雨の日も、通ったその場所で出迎えてくれてたシンボル。

思いを巡らせながら、私たちらしく制作に励みたいと思います。
(新幹線は、ラクだ。)