ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

愛しのロックスター。

VictorのCMで重低音がバクチクさせられたあの頃。青春時代をありがとうBUCK-TICK、そして櫻井敦司

 

NIKEは「ニケ」、TIGERを「チギャァー!」と呼ぶ、学の無い中学時代。

アルバム『TABOO』は案の定「ターボ」と読み、「おおっ!今度のアルバムはなんだか全曲速そうやな!!」と、友達とレコード屋で興奮したこと。部屋中のブルーハーツユニコーンだのポスターに目もくれずに、「なんね、こりゃガイジンね?よか男ねぇ〜。」と大正生まれの祖母が舌を巻いた敦司。

当時、クラスで「髪をおっ立てているバンド」2大巨頭として人気を分けていたXとBUCK-TICK。半数以上がX派で、私ら少数派のBUCK-TICK民たちはX派の人間一人一人を家に呼び、どれだけすごいバンドなのか何度もリピートさせ洗脳し、少しずつ勢力を伸ばしたこともありました。

高校の卒業ライブでギターだった私は、GUNS N' ROSES、MR.BIGMEGADETHなどを演奏しながら、私の青春の締めくくりはやっぱりコレだ!と、「アンコールの最後は俺に歌わせてくれ!」と披露した『JUST ONE MORE KISS』。
「家永、古〜!笑」「マジか〜!笑」なんて声が聞こえつつも、結局アンコールで皆大合唱。呆然としていた当時のボーカルK。。(だから言ったろ、誰もが知ってる曲やったほうがいいって笑)。いやちょっと待て、考えてみたら最初に買ったギタースコアも『TABOO』だったような。。そりゃもちろん、今井寿になりたくて。


このように随所で私の十代はBUCK-TICKとの思い出であふれています。

あれから数十年、中期以降全ての曲を網羅しているワケではないのですが、やはりMステなどの出演は欠かさず視聴&録画。なぜなら今の、その時の一番旬な敦司が見たいから、何度も見たいから。そして必ずといっていいほど次の日に流れる、Z世代の皆さんからの「誰ですかあの美しい方は!」「櫻井敦司、とうとう見つかる」の記事。なんだかそれを目にする度に、「よしよし、キミたちやっと気づいたか笑」と、一人一人勢力を伸ばしていったあの頃とリンクしてしまうのです。
昭和平成令和を通し、未だ世代を超えてファンが生まれる、、。この先こんな圧倒的フロントマンは出てくるんだろうか。

 

死生観をテーマにした作品は数多く見られましたが、何といっても『die』の歌詞が全てを悟りすぎていて、奇しくもちょうど30年前のしかも10月に発表されたこの曲をもって、こうなることを見通していたんじゃなかろうかと思ってしまうくらいです。

サヨナラ 全てのものよ

もうね、「もの」の歌詞が強すぎて。。
櫻井敦司は本当に魔王だったのかもしれません。

 


一週間経ってもまだ信じられないなか、今日は浸ろう...と、どの映像を観ても「悲しい」より先に「美しい...」しか出てこず、亡くなったことさえ忘れさせてしまう、これぞ本物のロックスター。。

敦司、本当にお疲れさまでした。 ずっと走ってきたんですもの、一度ゆっくりしてください。 私の青春のそばにいてくれてありがとう。

 

 

【 今日の1本 】 
SABBAT II(1989年/44分/日本)

中学の頃、それはそれは怖いK藤さんという先輩から「貸せ」「持ってこい」と何度言われても守り抜いたビデオテープ。あのゴメンなさい、今なら言えます、「これくらい自分で買えや!泣」

A生兄やん、カラオケ申請届出させてください。47歳デザイナーが泣く姿、見せたる。