「この生活は今だけだ」と、2時間おきの授乳やエンドレスのオムツ替えを修行僧のようにこなしていたあの頃。朝から公園で遊び、お昼ご飯が終わったと思ったら夜ご飯。
こんなにも自分の時間が無くなるものかと、息子用のかっぱえびせんを盗み食いしながら「辛抱の時期だ、乗り越えろ」と励ましていました。
ところが、どうでしょう。ここ最近の息子の成長具合。
好きな動画のキャラクターの名前や、小難しい運搬車のあれやこれも覚えたり、先日なんか「『塩かいとロバ』読む?」と誘うと「ちがう、『しおをはこぶろば』」と訂正される始末。言葉しかり「え、それ自分でやれんの?」と靴を揃えたり手を洗ったりトイレに行ったり、ちょっとした行動もスムーズになってきました。
どれもこれも、私が望んでいたこと。自分でできるように教えてきたこと。なのに、なんとも言えぬ、この寂しさよ。
保育園もあと2年間。ぽよぽよした手を繋いで歩く日が永遠ではないことは承知していま。可能であれば、あと5年『今』を延長申請したいところ。修業だと思っていた自分がこんなこと考えるだなんて予想していませんでした。
あの頃の修行僧に伝えたいです。
「あなたのそれは“辛抱“ではなく“幸抱“だ」
と。
別れと出会いの春。
今週も皆さま、宜しくお願いいたします。