ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

全くの黒子。

東京よりご依頼を受けている某アーティストの会報誌。
もうなんだかんだで次号でリニューアルから4号目になります。
会報誌だけあって、当たり前ですがファンクラブ会員のみに送られる訳で
いつもの広告戦略と少し違い、年会費をお支払いしていただいている方々のみに届くものです。
余計なお世話ですが、この不景気の時代に会費を払っていただく方々はとても有難い、大切な存在です。
こんな方々を裏切る訳にはいきません。
毎号毎号、飽きさせないよう試行錯誤しながら、アーティストの様々な世界観を届けてはいます。。。
います。。。いますが、なかなかファンの方の「生の反応」を知ることができません。


と、ふと東京の師匠から「Googleで検索してみろ」と、キーワードを書かれたメールが届きました。
ヒットした項目は、そのアーティストのファンの方々のブログでした。
「そうか!そのテがあったんだ!!」
ひとつひとつ、おそるおそる開いてみますと、
デザインリニューアルにおいて嬉しい反応ばかりいただいておりました。
どなたの文面からも1ページ1ページ・隅から隅まで愛読して下さっていることが伝わってきます。
「あ〜次の号が待ち遠しいよぉ〜!」という文末を読んだときには泣きそうになりました。
一瞬だけ、コメントしようかと思いましたが、憧れでもあるデザイナー「佐藤卓さん」の言葉、
「我々は全くの黒子(くろこ)でいい。」
の言葉を思い出し、そのまま画面を閉じました(そりゃそうだ)。

黒子として、これからもこの会員の方々に喜んでいただくのはもちろん、
今後ますますファン数が増えるよう、私にできる最善を尽くしていこうと思います。


今更ながら、こういった反応を知ることも、ネットがなければ難しかったと思います。
正直、あまりネット社会でのコミュニケーションが苦手だった私共夫婦ですが、
本当に今更ながら「ネット社会も悪くないなぁ」と考えさせられました。