ふんわり春風が漂う、桜坂の「観山荘」。
幻の「醍醐の花見」を等身大に復元した屏風絵の鑑賞会にご招待頂きました。
デジタル復元師・彩色家の小林泰三さんのトークで、日本美術の面白さを学び
実際に体感できるイベントです。
屏風に秘められたからくり。
パッと明るい原色に近い配色は、20年以上もの月日を掛けて再現されたそうな。
春満載の懐石を頂きながらのアートサロンは、まさしく醍醐の花見のようです。
「描かれた時代の環境で鑑賞してこそ、その作品の本当の魅力が味わえる。」
ガラス越しではなく、電灯の明かりではなく、正面からではなく。
ロウソクのほのかな明かりの下で、初めて見せる本来の顔。
原色使いのくっきりした絵が、いっきに体温を増し、ポッと暖かな雰囲気に様変わりしたのです。
昔の絵師たちが施したからくりに感銘を受けた、春の宴でありました。
秀吉の側室、淀殿が召した着物をちゃっかり羽織って、
はいポーズ。