さきほど山田五十鈴さんのことをブログに書いた後、
Yahoo!ニュースで俳優の遠藤太津朗さん(辰雄さん)の訃報を知ることとなりました。
遠藤さんも時代劇の悪役ではお馴染みの方で
悪人だけどどこか憎めない、しゃべり方が愛くるしい役者さんでした。
名脇役としていろいろな映画やテレビドラマで活躍されていましたが、
やはり私の中でのハマリ役は『仁義なき戦い』シリーズの明石組・相原役でした。
父親の影響で小さい頃からこの映画で育った私は、
登場人物の多さに誰が誰だかわからず、また前回死んだ人が
また生き返って出ていることについて(ホントは違う役名)、
いつも隣の父親に質問しておりました。
その東映強面俳優さんの中で、金子信雄さんと遠藤さんがスクリーンに出ると
悪役なのに少しだけニコッとなったのを覚えています。
実際、本腰入れて観るようになってからは、
どっしりとしたその口調から何から、
「なんという自然体な演技なんだろう」と
同級生とため息ばかりついていました。
遠藤さんは憎たらしい「時森」という役で2作目『広島死闘篇』にも出ていますが、
一番ハマっている役は仁義シリーズでもひときわ「密談」が多い『代理戦争』かと思います。
もし興味のある方はご覧ください。
数々の密談のシーンのしゃべりの「間」はたまらないです。
遠藤さん(相原さん)。
謹んでご冥福をお祈りします。