卒業、卒園シーズン到来。
「あと何回この道を一緒に通うのだろう」とふと見上げると、かわいいトゲトゲ。
「まっくろくろすけの木」と息子(5歳)が指差すこの落葉高木は『もみじばふう』と言うそうで、フウ科フウ属の北米原産だそうな。
息子の手のひらよりも大きな葉を持ち、紅葉時には赤から緑のグラデーションが美しいこの街路樹が息子も私も好きで、舞い落ちた枯葉を保育園の友だちに見せるのだと何枚か拾ったこともある。
中学を卒業するまで何度も通るこの道を歩かなくなり、見上げることもなくなる日がいつか訪れる。
街路樹はそのことを知っているから、遠い未来、わたしの話し相手になってくれるに違いない。