ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

灯明。

せっかく京都まで来たのだから一つくらい見て帰りましょうよ、と『三十三間堂』へ。

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敬愛する太田恵美さんのコピーを噛みしめながら拝ませていただくのであります。

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修学旅行のときは
「仏様が1001体。それがどうした」って、
かんじでしたが・・・。
帰ったら、なつかしい日本史の教科書
平安時代」のページでも、読んでみようかな。
太田恵美/JR東海『そうだ京都、行こう。(三十三間堂編)』より
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 ありがたいお堂の中には『灯明』と言葉が記してありました。
『闇を照らす灯』という意味です。
範囲はそんなに広くないかもしれませんが、自分たちもそうなれればいいな、と思います。

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いつの時代も皆、煩悩と戦い、そして光を求め神様仏様に手を合わせたのかもしれません。

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ミカドヤも今年で13年目に突入。本当にこれまでいくつもの場面、多くの人に助けられてきました。いつも照してもらってばかりです。本当に感謝しております。

今年も様々な経験を積ませてもらい、吸収し、発揮できるよう頑張りますので、皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

0歳の勝新。

クライアントにたらふく京料理をご馳走いただいた後に一本のお電話。
「アイデアのネタにでもなれば」と祗園へ。

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20年前、『金』も『顔』も無い私と親友二人、もちろん入れるワケもなく、ただただ夜の祗園を歩いたのを思い出しながら「まさか...」「いやまさか...」とついて行くのです。

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しかし、静寂したこの空気を感じるだけで、歩くだけで、私はそれだけで本当に満足なんです。

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・・・そして、とうとう禁断のお茶屋に足を踏み入れてしまいました。

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初めてのお座敷です。私の人生の『夢』のひとつでした。(気分は勝新、いや松方、いや辰兄!!)

 

「おにいさん、お酒お強いどすなぁ」

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今までの人生、色んな方に散々言われてきた言葉でしたが、腰くだけになったのは初めてでした。。娘と言ってもおかしくない年齢、17歳の菜希さんにお酌してもらいながら、もう私、タジタジです。嗚呼、生きててよかった。。(隣で妻は吊り目です。)
「写真よろしいどすえ」と了解をいただいても、恐れ多くてまじまじと撮ることなんてできません。

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「おにいさん、可愛いらしどすなぁ」

気づくと、恐れ多くも私の隣にはお母さんも座っていただきました......!
京都のこと、お茶屋のことをじっくり聞かせてもらいながら、一本筋が通ったお母さんのオーラに私ビビリまくりです。
私共には非常に温かく柔らかいのですが、お弟子さんの話になると、「まだまだどす」「この子らのやる気次第どす」と一蹴。
今や祗園の舞妓さんたちは総勢77名となったそうですが、この世界で生きていく覚悟をお母さんは背中で教えている感じがヒシヒシと伝わりました。

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しかし、、、苦節43歳で舞妓さんデビューした私を尻目に、0歳11ヵ月で隣に座る息子の笑顔たるや末恐ろしいやら羨ましいやら、、、(お前いいタイミングで産まれてきやがったな!笑)。
ホテルに帰っても、しばらく放心状態で、「・・夢だったんじゃなかろうか」と頬をつねる、そんな忘れられない夜でした。
(社長、ありがとうございました!!そして、デザインするのが怖くなってきました!!!!笑)

 

離れたくない場所。

お打ち合わせにて京都にやってまいりました。

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今回のお仕事は新開発のお酒のブランディング

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二条城北に位置する洛中は室町時代には300軒の蔵元があったそうで、その町並みは風情たっぷり。どこを歩いても見応えがあります。

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明治26年から続く老舗蔵元さん。全国新酒鑑評会にて何度も金賞を受賞されているそのお味は全国的にも人気が高く、実は某・俳優さんのご実家であります。そして洛中で残っている蔵元さんは今やこちらだけらしいです。

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杉玉が「今年もいいお酒ができましたよ。」と、出迎えてくれました。

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「京都では300年続いて一人前、120年ではまだまだヒヨッコなんですよ」と社長。
京都の歴史と奥深さがヒシヒシと伝わります。

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出来たての日本酒。まだ菌が活きていて発酵が進んでいるため、微炭酸を少し感じました。これがまぁ、美味しいのなんのって。。日本酒好きな私にとって、ここはオアシスです。ここから離れたくありません(泣)。さすが豊臣秀吉が愛でた『銀銘水』が採れる土地、九州の酒にはない程よい甘味とまろやかさです。水って本当に大事なんですね。。

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社長と様々なお話させていただきながら、今後の課題に向け頑張っていこうと思っております。 (やだ!離れたくない!)

 

再会は、Zeppで。

やっと、やっと、やっと、、、、、この日がやってきました。

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昨年再結成したナンバーガールの福岡公演。
チケットは争奪戦となり、一時期10万円ほどに跳ね上がったくらいです。(転売ヤメレ!)
私も昨年3月より先行から一般発売まで計8回ほどの抽選にエントリーし、全て落選。。
こんなことは初めてです。

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私より『ナンバガ命』の弟分・コピーライターN村も遠く離れた名古屋から全国各地の公演に何度もチャレンジし、やはり取れず、、、、ついには北海道公演まで手を伸ばした彼の情熱に、何だか自分よりも先に行かせてあげたい気持ちになってました。(早よ取って仕事しろ!泣)

 

そんな中、突然届いたZepp公演の奇跡的な当選。あまりにもサクッと取れたため、何度も何度も『ナムバーガール』とかじゃなかろうね??と文字校しました。

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ライブはもう言うことありません。向井も田渕ひさ子もな〜〜んにも変わってない、あの頃のままのナンバーガールでした。メジャーデビューから解散までわずか3年半の当時、東京にいたので行こうと思えばいくらでも行けたはずはのに一度も観ることができず・・・心のどこかでずっと後悔の念がありました。それ故この再結成は私にとっても大きな出来事であり、今、目の前で起こっていること全て夢じゃないかと思いながら過ごした2時間半でございました。
(アンコールで向井がラモーンズやらポリスやらピクシーズやらイースタンやらのアドリブ・・・堪らなかったです!笑)

 

青春時代をナンバーガールと過ごした彼は時折泣いていたらしいのですが、
まぁまぁ、そんな話はココで聞こうじゃないか!

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今年最初のみのかさ。

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目をキラキラさせて話す彼を見ていると、本当に「チケット取れてよかった〜」と思うのです。

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さぁ、今年もこの居酒屋で、様々な人とあれやこれや話すことになるでしょう。
(次は名古屋に観に行くか!!)

 

家内安全、商売繁盛。

商売人の聖地「祐徳稲荷神社」。

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今年もどーぞ御守り下さい・・・。

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仕事部屋になくてはならない熊手もしっかり購入いたしました↓。

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辛いことがあっても、恵比寿Smileで乗り切ろうではありませんか。

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今年も色んな方に出会い多くの学びを得られるよう、ミカドヤ頑張ってまいります。

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うまいコト言えたところで、さぁ、お仕事お仕事。

 

The、我流。

ほんわり暖かい、ぶんぶく茶釜。

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亭主(叔父さん)が点ててくれる新春のお抹茶は嬉野茶。

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一服頂き、新年のご挨拶。


お屠蘇と頂く、昆布・スルメ・塩。
これは、「悪いコンブ(こと)、スルメ(しない)」という語呂合わせだそう。

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初売りよりも、こういった風習を肌身で感じる方が私は好きであり、
自身も受け継ぎたいと思っております。

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裏表関係なく我流で点てたれた、この一杯。
結構なお点前でした。