ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

メキシ子、襲来。

「ちょっとお二人にお話がありまして。。」
かしまし娘ことメキシ子さんからの突然のご連絡。
どうやら8年間勤めた会社を卒業し、新境地での出発が決まったそうな。

 

それならば、と

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ささやかながら、お疲れさま会を決行。

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私が妊娠の話をした次の日に安産祈願の御守り求め車を飛ばしてくれたり、昨年の入退院の際にはお花を届けてくれたり・・・、いつも温かい心配りをしてくださる、メキシ子さん。
一回り以上離れた彼女に、いつもパワーをもらっています。(どっちが年上なんだか)

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そんなこんな、話に花咲かせながら、さぁさぁ、大いに食べてってくださいな。

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世界中の困っている人たちの役に立ちたいと日本を離れボランティアに従事。その後も世界を旅し、私どもが足元にも及ばない経験を積んでいるにも関わらず、決して驕ることなく、チャーミングな笑顔で何の話でも「うんうん」と頷いてくれる。『能ある鷹は爪を隠す』タイプ。

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私たちにできることは、彼女のこれからを御祝いし、背中をたくさん押すことくらい。。

 

これからのメキシ子さんに、うんと幸あれ。

 

ユンボ片手に。

子連れの犬連れ。

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不安げなねぎ(愛犬)も後半は信頼してくれたようで、横並びで歩いてくれました。

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どっちがリーダーウォークかは、不明。

 

近所には、遊具が揃う公園もあれば、自然中心の公園もあります。

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その時の気分で楽しめるのも、この街の魅力の一つ。

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たまには犬らしくダッシュしてもらおうと、今日は長めのリードをはりきって持参。

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したものの・・・、小走り程度。

 

息子(3歳3ヵ月)は、なにやら収穫中。

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遊具がなくとも、植物に触れたり虫に遭遇したりと、自然界が遊び相手。

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とは言いつつも、やっぱり気になるのは、他人のおもちゃ。

 

 

アレ、ナニ?

ネェ、カカ、アレデアソビタイ。

 

・・・え?あんた、ジャイアン

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3歳と43歳。勇気を出して小学生のお兄ちゃんに交渉。

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交渉成立↓。

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気の優しいお兄ちゃんは、飛ばし方もレクチャーしてくれました。

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息子よ、いつの日かお友達が貸してってお願いしてきたら、お兄ちゃんのようにあなたも貸してあげなさいよ。

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いつまでも傍にいてあげたいけど、それは無理だからね。

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そんなふうな歌を思い出し、ちょっとだけ自分が切なくなるという・・・公園遊び。

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は・・・もうすぐ44歳か、わたし・・・。

 

今週も皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

故郷に錦。

先日納品しました吉野ヶ里遺跡ポストカードが4日(月)付けの佐賀新聞にて紹介されました。
電話での取材でしたが、私のアッチコッチ脱線する話を簡潔にまとめていただき、さすがプロのお仕事だなぁと感心させられました。M田記者、ご丁寧なインタビューどうもありがとうございました。

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連弧文鏡のツール類は売れ行きも好調とのことで、販売初日に中国人の方が「なぜココに中国語が入っているんですか?」と興味を持っていただき、本場の発音を披露していただいたそうです。2000年前に中国と日本を結んでいた銅鏡が、時を超え同じご縁を繋げることが非常に嬉しく思います。

 

そして偶然にも佐賀つながりで最近手掛けました『竹崎マップ』。

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こちらもご好評をいただき、竹崎に宿泊されたお客さまたちがマップ片手にお寺や猫スポットなど色々と探索していただいているとのこと。
また、料理を出す際にランチョンマット代わりに提供し、そのまま回遊してもらおうというお宿さんのご依頼もあり、絶賛増刷中でございます。(お宿さんだけじゃなく、観光協会職員さん達も現在竹崎スポット回りの草刈りに精を出されているそうです!笑)

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こういうご報告をいただくたび、一つのデザインで町や町の人たちの意識が変わり、よりよいところを見直すキッカケになる可能性を改めて感じさせてもらっています。でも吉野ヶ里太良町も、それは元々皆さんが何十年と培い育て、ずっと存在していた宝物をヨソ者目線でちょっとだけ引き出しただけなんです。スゴイのは皆さんなんです。
私たちはデザイン事務所ですが、売っているのは『デザイン』ではありません。それによって目的を達成した、生活が豊かになった人たちの何気ない日常の笑顔のためにやっています。そしてその笑顔が「まだまだこの仕事続けていこうかな」という私たちの原動力になっています。

今回の一連のお仕事は佐賀出身の私たちにとって非常に嬉しく、大袈裟かもしれませんが『故郷に錦を飾る』に近い感覚で取り組んでおりました。現在も皆さまからたくさんの御礼の言葉をいただいておりますが、いえいえ御礼しなければならないのは私たちです。

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皆さま、本当にご縁をありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
まだまだ地に足着け、たくさんのことを学び、それを活かし、よりよい世の中になるよう努めます。

 

連弧文鏡に、想いを。

「長い間会えなくても、お互い忘れないようにしましょう。」

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約2000年前の銅鏡に刻まれた言葉。
吉野ヶ里歴史公園 から出土したその鏡は『連弧文鏡(れんこもんきょう)』と呼ばれています。

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「弥生も令和も、時代は違えども人を想う気持ちは一緒なんですよ。会いたいけど、なかなか会えない・・・そんな今だからこそ連弧文鏡の存在を伝えたいんです。」と、佐賀県よりご依頼を受け、ポストカード及びポスターを制作させていただきました。

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当初、県では連弧文鏡をファンシーなイラストに起こすお話もあったようですが、2000年前のデザインにデフォルメを加えるより、もうこのデザインとして完成された素晴らしい鏡そのものをシンプルに伝えてもいいのでは?と話し合いました。

 

また、連弧文鏡の面に一文でもいいので手書きスペースを空けたいという話も出ましたが、大切な人に贈る心のこもったメッセージだからこそじっくりとしたためて欲しいこと、ビジュアル面には連弧文鏡のメッセージが十分入っていることを考慮し、手書きスペースはゆったりと宛名面に。

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日本版と英語版を制作。

 

それぞれ金銀の特色インクを使用。特殊紙ヴァンヌーボとの相性で少し沈む金銀の色味がこの時代を彷彿させる雰囲気のあるものに仕上がりました。

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加えて、実はこの2枚を並べると、鏡(ご縁)が繋がる仕掛けを施しています。

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連弧文鏡が繋ぐ、差出人と受取人。そんな意味を込めました。
これにはあえて何も触れずに提出し、後で並べて検討していた皆さんが「あれっ?・・・つながってる!!」と喜びのお電話をいただいた時は思わずコチラも「エヘヘ♡」となりました(笑)

ご担当者さま、遺跡発掘専門スタッフさまから連弧文鏡の説明を受け、一瞬にして私たちはファンになりました。中国(漢の時代)で作られた青銅製の鏡。どんなキモチで相手に贈ったのか。どんなキモチで受け取り、棺にまで納めたのか。鏡本体は錆びても、風化することのない心情。
普段、遺跡研究や修復をされている皆さま一人一人の情熱も一緒にデザインしたポストカード。

 

「久 不 相 見 長 毋 相 忘」
〜ひさしくあいまみえず ながくあいわするなからんことを〜

 

直径7.4cmの鏡が伝える、今に生きる私たちへのメッセージ。
吉野ヶ里歴史公園 内の資料室にレプリカが展示してありますので、ご覧頂ければと思います。
一見の価値、大アリ。

吉野ヶ里展示室(吉野ケ里歴史公園内)にて販売しております。
・ポストカード(セット) 100円
・B2ポスター 400円

 

2022年、春、さくら。

今年も見事に咲き誇ってくれました。

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愛犬も引き連れての、日曜公園。

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今日の工事現場は、水たまり。

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お仕事、ご苦労様です。

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レジャーシートを広げてのお花見ではありませんでしたが、息子が駆け回る足元に舞う花びらは、物語のひとページのよう。

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空気までもが、春色。

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さくらだけではなく、色々な植物たちが嬉しそうに咲いていて、私の色もステキでしょ?と声が聞こえてきそうです。

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いやいや、どなたさんも美人さん。

 

 

さて?工事の次は・・・、水やりですか。

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小さな公園の管理人さん。

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働きますね・・・。

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あっという間に、4月到来。

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お次は青空を泳ぐ鯉のぼりが待ち構えている、日本の四季。

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寒くて、暖かくて、暑くて、涼しくて。

 

淡々と繰り返してるようですが、同じ四季はありません。たった一つの春夏秋冬。

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春爛漫。

今週も皆さま、宜しくお願いします。

 

おさんぽ竹崎ひょうたん島めぐり。

佐賀県太良町観光協会さまのご依頼で、竹崎観光マップのアートディレクション及びデザイン・イラストレーションを担当させていただきました。

コハダや蟹で有名な佐賀県の竹崎。
その形状から『ひょうたん島』とも呼ばれていたそうで、全国的にも珍しい火口港がある港町は、漁船の汽笛ととんびの鳴き声がゆるやかに響き渡ります。

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のんびり歩きながら竹崎の魅力たっぷりな歴史的建造物や海辺など探索してもらえるよう、エリアに分けた観光スポットも掲載。地元の友人たちがいることもあり、ご主人もキャッキャ言いながらデザインを楽しんでいました。

竹崎コハダ女子会さまより「子供からお年寄りまで分かりやすく皆が楽しめるMAPにしたい」とのご要望でしたので、案内人としてまず『バンブーさき子』というキャラクターを設定。スタッフの皆さまにも非常に喜んでいただき、即決でございました。

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(はて、コハダ女子会にこういう方がいらしたような。。笑)

 

現地調査と取材を兼ねて竹崎を訪れたのは、まだまだ極寒の2月。

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観光協会の担当者さま、コハダ女子会の皆さまを先頭に、この町のディープな場所を色々とご案内していただきました。

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私が監督なら映画のロケ地にしたいぐらい。

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ゆるやかな空気と時間が漂い、人々の暮らしから伝わってくる生活の息づかい。

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ちょうど今の時期でしたら、桜と菜の花と海のコントラストの絶景が楽しめます。

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ゆっくり、急がずに、一歩一歩。

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忙しく歩かないのがポイント。

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先だけを見るのではなく、立ち止まり、振り返ることもお忘れなく。

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あれこれご紹介したいのですが、実際にMAP片手に散策していただこうではありませんか。

 

本件で強く感じたのは、地方創生や地域活性は情熱。

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「もっとこの町をよくしよう!」という情熱を持った方がいなければカタチにはなりません。大きな予算をかければよくなるとも限りません。

 

まずは小さなツールからでも未来を切り拓くことができるんだと、改めて感じたMAP制作。
とても学びあるお仕事になりました。

 

地域、地元をよくしたいと思ったある日、ふとミカドヤを思い出していただければ幸いです。

 

【おさんぽ竹崎ひょうたん島めぐり設置場所】
太良町観光協会
・道の駅太良のたらふく館
佐賀県庁庁舎内
佐賀駅サガマド観光案内所
佐賀空港
佐賀県首都圏事務所
佐賀県関西中京事務所

などなど、今後も増えていく予定です。

 

成長の証。

桜咲く入園式から一年が経ち、息子もそろそろ進級。
この一年間の送迎で、朝夕の四季を感じてくれたことでしょう。

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一年前を振り返ると、不安げな息子を励まそうと「来月からいよいよ保育園生かぁ」「友達いっぱい作ってこいよ〜」なんて口では言っていた私。
とうとう入園式が迫った3月のある夜、フジテレビ系『SDGs音楽特番 未来はぼくらの歌の中』で流れたのがハナレグミSUPER BUTTER DOGの名曲『サヨナラCOLOR』。。
これまでのこと、0歳からの2年間ずっと一緒にいたことを思い返し、お酒も手伝って十数年ぶりに泣きじゃくってしまいました。

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なんでそこまで入ったのか自分でも定かではないのですが、「何があったの!!」と、寝ている妻が飛び起きるくらいの大号泣。妻曰く、その泣き方は尋常じゃなかったらしく、ヒックヒックしながら「嫌だ!」「保育園行かせたくない!」「離れたくない!!」とダダをこねていたそうです(おいおい、こんなんで親父やっていけるのか泣)

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でもこれは私が悪くない。サヨナラCOLORが悪いのです。あの名曲がいけないのです。

 

 

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そんな情けない親父をよそに息子はこの一年間、慣れない集団生活でも一生懸命明るく頑張ってくれました。たまに玄関で半ベソかくときもありますが、園に入ると決心するのか元気に走り回っているようです。大人同様、子供たちも頑張っているんだと思います。社会の一員としての躾はもちろんやりますが、できるだけ一緒にいる時は甘えさせてやろうと思います。

 

そう、『SE7EN』でサマセットがトレーシーに言ったセリフです。

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その甲斐あってか、園では好き嫌いなく何でも食べ、箸も上手に使え、着替えもでき、家では食べ終えたトレイをキッチンに持ってきます。そして、そして、妻念願のトイレもちゃんと自分でできるようになりました。その成長ぶりは目を見張るもので、本当一年でこうもたくましくなるのかと驚くばかりです。先生方、本当にありがとうございます。

 

そうこうしながらも刻一刻と時間は過ぎていくものです。

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成長してくれるのは嬉しいけど、

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息子よ、もう少し今のままでいてもいいよ。(また親父が泣くぞ)

 

【 今日の1本 】 
プライベート・ライアン1998年/170分/アメリカ)

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平和なことがどれだけ有り難いことなんでしょうね。