日曜日は「熊日デザイン賞」の授賞式のため、熊本に行って参りました。
入賞・入選した作品は7日（火）〜12日（日）まで県立熊本美術館分館にて展示中で、
シレーっと佐賀からその展示を観に行く準備をしていた両親と
「どうせなら」ということで展示会と授賞式を兼ねて熊本で会うことにしました。
（当初妻と4人で行く予定でしたが、長旅にまだ慣れていない「ねぎ」のこともあり、今回は妻は断念。。）
新幹線にていざ出発。
大雨洪水警報の中、かなりダイヤも乱れていましたが、なんとか順調に運行。
が、熊本駅のひとつ手前「新玉名駅」にて「しばらく運転見合わせ」のアナウンス。。
そのまま1時間、車中に閉じ込められた挙げ句、場内に流れたのは「この先、土砂崩れの危険性のため、当分運休いたします。」
・・・ん？ いや。いやいや。表彰式間に合わんやん！？
皆、「やってられるか！」とホームを降り、改札口で駅員との攻防が始まっておりました。
授賞式は16時30分。現在の時刻15時00分。
新玉名〜熊本駅行きの頼みのバスも、大雨のため出発は早くて16時から。。
・・・さぁどうしよう。
熊本駅までタクシーで行くか。
もちろん人はズラッと並んでいる。どうしよう。。間に合わない。
列に並んでいる団体7名。1便と2便で分けて出発する模様。。
2便目のご年配男女3人に声をかけてみる。
「皆さん今から熊本駅ですよね？一緒に乗せていただけませんか？一人増えたらワリカンも安くなりますよっ！」
3人顔を合わせ、大笑い。
「兄ちゃん、気に入った！ 旅はみちづれ、一緒に行こう！」
ということで、三重県は伊勢からいらっしゃった皆さんとのタクシーの旅。
「ねえ、兄さん。私ら、いくつに見えるね？」
「いくつ？って・・見たところ今日は卒業旅行でしょ？？」
「あははははは」
「九州のオナゴはよかでしょ〜？」
「ホンマや〜九州で生まれりゃよかったわ〜」
「あははははは」
「伊勢は水がキレイなのよ〜」
「だからお母さんお肌スベスベなんですね〜」
「あははははは」
40分間の車中、ずっと皆笑いっぱなしでした。
（間に合うことが分かり、テンションが完全にお調子者モードになっていた私）
開場30分前に熊本駅に到着。
先に到着した1便目の皆さん含め、握手〜名刺交換。最後に「写真送るね〜！」とお互い記念写真。
(ちなみに写真左にあるのぼり「くまモン」は偶然にも今回の審査員だった水野さんの作品)
素敵な出逢いに感謝しつつ、無事に間に合った会場。
佐賀から出て、もうとっくに到着していた両親に平謝りする間もなく、表彰式の準備が始まっていました。
私は今までの人生、人に表彰されるようなことが一度も無かったので、
その「初めて」を両親に見せることができて本当によかったです。
帰りは「山鹿温泉」にて一泊。
会う度に年をとり、白髪が増えていくこの2人といつまでこうやって旅行できることだろう。
もしかしたらもう数えるくらいしかできなくて、本当は今とてつもなく貴重な時間を過ごしているのでは。。
・・・なんだか露天風呂で父の背中を見ながらいろいろと考えてしまいました。
人並みに両親に迷惑や心配をかけてきた時期もありました。
その分、何倍も両親に「産んでよかった」と思ってもらえるよう、
これからもできる限りの親孝行をしていきたいと思います。
