ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

『赤い季節』。

思えば10数年前、デビュー映画『GO』『青い春』を観てからというもの、
俳優・新井浩文という男から目が離せません。

とにかく昭和の役者さん(故・金子正次さん)以来、
大好きな役者さんの一人なのです。


その役者になった屋台でのキッカケも
「昭和か!(東映か!(笑))」と思わず突っ込んでしまいたくなるようなエピソード。
http://dazed.excite.co.jp/dazed_people/arai_hirofumi_in.dcg
(いやぁ、イイ眼だ)


劇中ではちょいとした脇役からかなり重厚な役までこなし、
その独特の存在感は主演がどっちだか忘れてしまうほど。
特に2010年代の昨今は、追いついていけないくらい様々な日本映画に出ておられます。


『青い春』をはじめ、『69 sixty nine』『血と骨』『隣人13号』『ヒミズ』などの、
どちらかというとトッポい役が多い彼ですが、(『隣人13号』での名ゼリフ「やりすぎだろぉぉぉ!」)
私が特に胸を打たれた作品が
実話を基にした映画『BOX 〜袴田事件 命とは〜』でした。

えん罪を訴えかけながら白い雪の中と黒い拘置所の中をさまよう彼の表情、
国家権力を前にしての一人の人間の命の軽さをつくづく思い知らされました。
(雪原を走るラストは、悔しくて悲しくてたまりません。)


私なんかがこんなとこでどう言おうと、どう考えたって
この人はいずれ日本映画界を牽引する一人になるんでしょう。

(まず今の若手俳優陣で、あの肉蝮役をこなせるのはこの人以外には考えられません。)


【最新情報】
先週より公開されている映画『赤い季節』。
劇中に響くチバの歌声。
http://sotb-project.com/



ああ、一度でいいから一緒に飲みたい。