日本ふんどし協会が毎年選出する「ベストフンドシスト賞2013」に『人間椅子』が見事受賞されたとのことです。
知らぬ間に2月14日は2(ふん)14(どし)ということで『ふんどしの日』に決定していたこと、
そもそもこんな団体があったことに驚きましたが、敬愛する人間椅子が受賞したので
目の付けどころの良い素晴らしい団体だと思います。
http://www.japan-fundoshi.com/
一般社団法人 日本ふんどし協会
思い返せば20数年前、中学一年生の私たちは毎日のように同級生Kの家に遊びに行っては
まだ帰宅していないKの兄貴の部屋でギターを触ったり音楽を聴いたり引き出しを漁ったりしておりました。
そこで見つけたおどろおどろしいCDジャケット。
人間椅子との出会いです。
「あー!コレ、ねずみ男のやつやん!!」
当時、イカ天で観たときはコミックバンドとしか思っていなかったのですが、
全曲ちゃんと聴いてみると津軽三味線を彷彿させるギター、そして歌詞の奥深さにハマってしまいました。
一人でも多くこの興奮を共有したく、アルバムが出るたびにいろいろな友人に聴かせましたが、
「怖い」「気持ち悪い」「所ジョージが歌っているみたい」と、
学生時代誰一人としてこのバンドの本当のスゴさをわかってくれるやつはいませんでした。
(しっかし、人間椅子とブルーハーツはメルダックの頃が一番イイ!)
それは世論も同じだったようで、人間椅子はこれまでの25年間、
メジャーからインディーズでの活動、ドラマーの入れ替わり、借金返済に奔走。。。
決して平坦な道のりではなかったようです。
それでも解散もせず、自分たちの世界観を一切変えることなく、年を重ねれば重ねるほどますます精力的に活動されています。
その覚悟というかこだわりというか・・・カッコ良すぎです。
現在はその頃よりだいぶ露出も増え、至る所で評価されてきておりますが(ももクロに楽曲提供!)
このバンドはもっともっともーーーっと評価されるべきです。
でもなんでしょう。ずっとこのままでいて欲しいとも思うこの複雑な感情。。
『りんごの泪』
『品川心中』
人間椅子の歌詞の世界をもっと知ろうと、
それまでマンガ本以外で読んだことある本は『ズッコケ三人組』くらいだった私が
江戸川乱歩を読み始めたり、横溝正史の映画シリーズを観だしたり、
このバンドのおかげで当時自分の中にあったおどろおどろしい部分を開花させることができました(笑)
イカ天出身のバンドで解散もせず、未だに精力的にアルバムを出し、根強いファンがいるのは
もう残すところBEGINか人間椅子ではないでしょうか。
私もこの方々のように、仕事にこだわり、覚悟を持って貫いていけたらなと思うのでした。