学生時代の親友、Y口が帰省がてらウチに一泊。
ウチに着くなり感慨深げに、
「家永は本当に今までゴミみたいな人生やったけど、ここまでこれたとはミワちゃんのおかげない。」
と、怒っていいのやら頷いていいのやら分からない褒め言葉をぶちまけたと思えば、
人の嫁つかまえて、
「ミワちゃんはブスではなかけど、美人でもなかない。」
と本人は褒めている（らしい）が、コイツじゃなかったら
妻も私も笑えないようなコトばかり真面目に連呼するのです。
それもそのはず、コイツは私たちの結婚式のスピーチを
ほとんど「ピー」の3文字で乗り切った奴でございます。
カンペも持たず、出たとこ勝負のアドリブで約15分間（長い！）、
「＃＄％」「◎＠＆」言語そのままで言うもんですから、妻は下を向き、
両家の親族は黙り、私の友人たちだけが大笑いしている異様な光景が広がっておりました。
（お前は松本明子か！）
相変わらずあの頃のままのY口の暴言に気を良くしたのか悪くしたのか
「久々なんだから二人っきりで行ってきなさい」と妻に促され、かっぱ堂へ向かう僕ら。
思い出話に花咲かせながら時に大笑いし、怒り合い、号泣し合い、
周りのお客様にジロジロ見られながら帰途についた二人でありました。
