ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

星くずのひとつの気分はこんな感じ。

クレイジーギタリストH渡さんとのカラオケで「なんてやかましくてイカした曲なんだ」と20代前半でハマったTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT。そしてチバの歌詞。

面倒くさい相手との話し合い、平然を装いながら震える足を「いっちゃえ!」と後押ししてくれた『バードメン』。
自分に自信が持てなくなったとき何度も「今日の!風は!俺に!」と励まされた『リボルバージャンキーズ』。
落ち込んで落ち込んでもう自分の全てもうこのままでいいや、と思った時に聴いた『深く潜れ』。
なにも無い日曜に聴きたくなる『blue nylon shirts』。
あ〜今日は楽しい!トコトン飲むぞ!と思った時に歌う『ブレーキはずれた俺の心臓』。
当時遠距離をしていた妻を想うと流てくる『I was walkin' & sleepin'』。
学生時代の友人との思い出が蘇る『ブギー』。
カラオケで熱唱して皆を置いてけぼりにする『シトロエンの孤独』。

『ブライアンダウン』『フリーデビルジャム』『ベイビースターダスト』『シャンデリア』『ブラックタンバリン』『G.W.D』『VIBE ON!』『スロー』『ゲットアップルーシー』『アウトブルーズ』『デビルスキンディーバ』『スモーキンビリー』。。挙げるとキリがありませんが、気の小さい私はこれまでたくさんのチバの歌詞に助けてもらいました。そしてその楽曲はこれから永遠に続きます。ロックとは私のような「何ももたない人間を奮い立たせてくれるもの」。チバの曲はずっとです。

 

訃報を聞いてから仕事していても涙がボロボロ落ちてきます。
本当、櫻井敦司に次いで今年泣きました。

グレッチを買った。でもチバやベンジーにはなれない。
しゃがれた声になりたい。ウイスキーで何度うがいをしても、結局何も変わらない。
チバの格好を真似した。肩幅が異様に広い私には着こなせるワケもなく、友人に『喪服のプロレスラー』と笑われる。どうやってもなれない。なれるわけない。
私がよく知る長丘のユウスケもチバに憧れ、チバが乗っていた原付を買ってはいるが、おそらくすれ違った人には「古いスクーターに乗った中年」にしか見られていない。(本人にはとても言えない)

 

東京時代、たまたま取引先にチバと同学年の明治学院大学音楽サークル出身のT木さんという方がいました。そのT木さんに聞いていた当時のチバの裏話。ルックスはもとより、そのカリスマ性に学内でも目立つ存在だったそうで、私は質問につぐ質問をしたのはいうまでもありません。T木さんの自宅、ジラジラのVHSで当時対バンをしたアベ加入前のミッシェルの映像を拝ませてもらったこと。これだけでも東京に行ってよかったと思った瞬間でした。(ちなみにT木さんは全メンバー上半身裸の弱そうなパンクバンド笑)

 

 

「サボテンの毒バリで俺は死ぬのさ」
そう、チバは病気なんかにヤラれるわけない。今回たまたま毒バリにヤラれたんです。

ベンジーも向井もヤマジも百々もRYUICHI清春も坂本も岸田も、、、いやもうね、長渕も陽水さんも氷室も布袋も吉川も、って言ったらキリがありませんが、本当にできるだけたくさん生きて、たくさん動いている姿を見せてほしい。

亡くなって『伝説』なんて言うけど、そんなことより、ファンは「こんな年の取り方をしたい」と思いたいから。こんな先の見えない時代だからこそ特に思わせてください。

 

 

向こうでアベと久々に再会して、「あれ?チバ白髪増えたなぁ笑」「アベくんは何も変わってないねぇ笑」と一緒に酒を飲んでいることでしょう。最強のロックンロールジャンキーズ。


チバユウスケ、永遠なれ。

 

 

 

【 永遠の1本 】 
THEE LIVE(1997-2003年/1126 分(12枚組)/日本
BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN(2003年/123分/日本)
BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN ll(2013年/109分/日本)

訃報を知って色々な友だちが連絡をくれたのですが、中でもコピーライターN村の「俺の名前カタカナにしても全然字面カッコよくないですからね」に思わず納得。
『イエナガケイスケ』。うん、確かに。

チバ、本当にありがとう。あーイヤだ。