ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

日曜日の過ごし方。

我が家の休日は、愛犬ねぎの朝の散歩も兼ね公園に行くことが多く、なんだかんだ平日と同じ時間軸で動きます。

パターン的にはご主人が息子(5歳)とねぎを連れ出してもらい、その間に家の掃除をしてから公園で合流。

息子が産まれてからは公園に価値をより感じていて、わたしがとんでもない資産家だったら公園事業をやりたいぐらいです。

 

壮大な夢を胸に、ひとまずラジオ体操を。

家の中でやるよりも気持ちが良く、溜まった電磁波が放電できているような、そんな感覚を味わえます。

青空を仰ぎながら、母はかちこちの身体をほぐす。

 

息子は、ブリッジになる。

 

その後、結界を張り・・・

 

大地に委ねる。

 

愛犬も委ねる。

背で感じるもよし、腹で感じるもよし。
各々が過ごしたいように過ごす、これが公園の極意なり。

とはいえ公共の広場ですから、それなりに秩序は守りましょうね。

 

「ねえねえ、はーとのいしがあったよ。」


どこにでも転がっている石でも形がハートだとなんだか特別に思えるように、いつもの日曜日でもちょっとしたことで幸福を察知できるセンサーを備えていたい。

お昼ご飯を食べ、昼寝をし、夕方のねぎ散歩を終えたら夕ご飯。砂だらけのズボンを手洗いして暮れていく日曜日。そんな日曜日が好きだったります。

 

ちょっと遅い、新年会。

久々登場の、われらがメキシ子さん。

年賀状に綴った『一緒にご飯食べましょう』を、さっそく実行しました。

 

一回りも違う彼女と出会ってから、早10年以上。導入は仕事でしたが、いつの間にかプライベートでもご一緒し、徐々に真の彼女を垣間見ることに。

ほんわかと柔らかい印象とは違い、実はミステリーハンターだったことが判明。

 

メキシコ・アメリカ・アルゼンチン・ペルー・ボリビア韓国・台湾・シンガポールフィリピン
インド・インドネシアスペイン・南アフリカザンビアボツアナ。

 

訪れた国々のセレクトに驚いた私は、いつの頃からか敬意を込めてコードネームを『メキシ子』に。

 

ミステリーハンター メキシ子の伸びしろは無限で、しっかりと社会で働いて得た知見を肥やしに、昨年から新しい歩みをスタートさせた模様。

添削式の通信教育のみで最難関国公立大学に現役合格し、世界で見聞を広め、社会の荒波を泳ぎ渡ったかと思えば、次は廃材を回収しDIYや畑仕事に勤しみ、自分らしい時間を紡ぎ始めた彼女。

 

そんな彼女が誇らしく、これからの夢に私たちも寄り添っていこうと、勝手に思っています。

 

最近の、台所事情。

息子が生まれたばかりの頃は、とにかくおかずの作り置きに励む毎日。朝の電気代がお安い時間帯に3品ぐらいをまとめて調理。自宅で仕事をしているということもあり、三食を毎度作る手間も省くためにも常備菜は欠かせませんでした。

そんな状況も、保育園に通うようになってからは一変。作り置きをするこも徐々に減りました。大人二人の時はご飯と味噌汁と副菜があれば良しで、息子も保育園の給食をたらふく食べてくるので、あの時と比べたら台所作業もラクなものです。

作り置きの定番だった豚の紅茶煮は、思い出の味。

 

久しぶりに作ってみましたが、時間に追われバタバタで作ったあの頃の方が出来がいいという、なんとも可笑しな話でした。

 

駆け落ち爺さん。

実家に帰省。畑で戯れる爺さんと孫。

そそくさと葱を収穫する妻。

 

息子からのリクエストで母が昔の写真を出してきました。

血は争えないもので、今の息子と瓜二つな子供の頃の私。
そしてまっすぐ起立している写真がほぼない子供の頃の私。(このつま先の角度がムカつく)

 

おそらくこちらはクラス主催のキャンプ大会。また調子に乗って歌っています。

そして親友との一枚。

小学校〜高校、そして社会人になってからもしばらく同居、というくらいずっと一緒だったもう一人の“啓介”と『ダブルケイスケ』なるコンビ名でこの頃は歌ネタ漫才をよく披露していました。

 

この漫才からおよそ7年後。こちらの(モテるほうの)啓介は高校一年の時、交際を認めない互いの親に反発し、彼女と二人で福岡へと駆け落ち。

公園で野宿、ときに親切そうな独身男性をコンビニで物色、頼み込んで宿泊させてもらい、偽名にて職を探す。年齢を偽り「兄妹」という設定で物件探しに入ったのが最後、不審に思った不動産会社が警察に通報。大名〜赤坂を舞台に警察と不動産スタッフ相手に大捕物を繰り広げ、10日間に及ぶ愛の逃避行は幕を引くのでありました。トゥルーロマンス。

失踪当日、捜索願いを出す前に「何か知ってることはないね?」と深夜私の家に訪れた二組の両親。もちろんシラを切りましたが、神妙な顔で玄関まで見送ったあと、「啓介、お前絶対居場所知っとるやろうけどオレは聞かん。・・・しかし、あのケースケやりやがったな!逃げろ逃げろ!!笑」と、手を叩いてはしゃぐ父と母。
それもそのはず、実は母も(あの男と一緒になるなら敷居をまたぐな!)と父との結婚を猛反対された過去があり、着の身着のまま二人で駆け落ちし数年後産まれたのがこの私なのであります(笑)
だから私は10歳くらいまで祖父母はもちろん親戚一人たりとも会ったことありません(笑)

「啓介、お前もそんな女はおらんとか?笑」「・・・あん畜生、やりやがって笑」とブツブツ言いながら『あの頃』の自分を投影し、布団の上で酒を注ぎながらニタニタしていた父の姿を今でもよく覚えています。

 

そんな過去をもつ血気盛んな駆け落ち爺さん、今では孫と写真を撮りたがります。

残念ながら子供の私との写真はほとんどありませんが、いいんです、いいんです、孫といっぱいこれから撮ってあげますよ。



そんな中、父親との貴重なツーショット写真を発見。家に持ち帰ったのはいうまでもありません。

82歳にして365日一日も欠かさず昼から酒を飲んでいるこの爺さん。
病院の薬を酒で流し込むほど、風邪を引こうが痛風が出ようがずっと飲んでます。母が言おうが私が言おうが孫が言おうがもはや聞く耳を持っていません。
もうアナタの残りの人生だから今さらとやかく言いませんが、せっかく産まれた孫とのツーショット写真、もうちょっと増やしましょうよ。。

 

 

【 今日の1本 】 
逃亡者(1993年/130分/アメリカ)

その後、ケースケたちは無事に結婚。今は2人の子供と地元で幸せにしております。
が、そういえばあの時貸した逃亡資金の2万円返してもらってたっけな。(取り立ていこ笑)

 

『シ』は、シワワセ。

息子は最近ドレミの歌がお気に入りらしく、いつも機嫌良く声張り上げます。

ドーナツからはじまり、レモン、みんな、ファイト、青い空、ラッパ

そして・・・

「『シ』はシワワセよぉ〜♪」

 

毎回このフレーズにグッときてしまいます。だから何回も歌ってもらいます。

これからの長い人生が、「幸せ」と感じられる人生でありますように。大変なこともあるかもしれんが、その時はこの頼りない私たちに相談しておくれ。

ドレミの歌を作った人、どなたかは存じ上げませんが素晴らしい歌を世に残してくださり誠にありがとうございます。

 

 

【 今日の1本 】 
Love Letter(1995年/117分/日本)

いつか『四月物語』の松たか子みたいな娘を連れてきたらいいさぁ。

 

足して61、合同誕生日。

今年もこーやって誕生日が迎えられたことに感謝。ふたりしていい感じに歳を重ねております。

早朝散歩も13年目。雨が降ろうが寒かろうが、ねぎとの散歩はご主人の健康の秘訣でもあります。日中はそれぞれの時間を過ごし、夜には合流。一緒の布団で仲良く眠る、ご主人と愛犬。

 

ちょっとずつゆるやかに「そっか、もうココまで来たんだ」とこれまでを振り返り、そしてこの先を想う。誕生日という日はそんな日でもあります。

 

さぁ、今日から始まる365日。

怪談系のYouTubeはほどほどにして、明るく元気にまいりましょうね。

 

初めての、大福茶。

昨年末に井手製茶工場さんから届いた『大福茶』。

京都に古くから伝わる習慣らしく、お正月に一年の無病息災を祈りながらいただく一杯に、井手茶のご主人のお心遣いを感じました。

昆布、梅、金粉。

喉を潤す日常から、キリッと身を引き締めるための特別な日まで網羅してしまう緑茶の底力。こんな汎用性が高い飲み物は他に知りません。

 

初めての大福茶は1月中旬の鏡開きの日に、ゆっくりいただきました。

豊かな昆布の風味がふぁ〜っと広がり、梅のキュッとしたほどよい酸味。控えめにきらめく金箔を眺めながら、年末から年始のバタバタに終止符。

素晴らしい日本古来の文化を教えていただき、井手茶の若いお二人に感謝です。