ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

トカゲとスルメ。

近所の公園にはアイドル親衛隊並みにねぎ(犬)を可愛がってくれる子がチラホラおり、トカゲを虫かごで飼っている、通称『トカゲくん(←私たちが勝手に命名)』もその一人。ねぎを見かけたらずっとずっと撫でてくれます。

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その日も公園に行きますと、肌寒いなかドッヂボールに興じるトカゲくん一派。
「おっ!ねぎぃ〜〜〜〜〜〜!!!」と、試合そっちのけでみんな駆け寄ってくれました。その時、まだ試合を続けていた子が放ったボールがねぎに直撃。。

 

「あ〜〜〜!!!」「ねぎ大丈夫か!!」
「ゴメンな〜ねぎ〜!!」「痛かったかぁ・・・」全員で心配してくれました。
そんな中、他の集団から聞こえてきた、

「ふん、イヌに当たったくらい。」

 

「・・・・!」
振り返ったトカゲくん、
「おいっ!!今言ったの誰!!カズヤか!カズヤやろ!!謝れ!!!早よ!!!あとな!!こいつは『イヌ』じゃない!!『ねぎ』だ!!!」と大声を上げてくれました。
(いや、トカゲくん、、ありがとう、もう大丈夫だから。。いやなんで俺が泣きそうになるんやろ。。)

 

トカゲくんたちがエキサイトしている中、その集団からコソーッと私に近寄ってくる一人の少年。

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「あの、、、すいません・・・・・・・このイヌ、スルメイカ食べますか?」
おもむろにポケットからギューッと握りしめた『あたりめ』を私に差し出しました(は、裸で持ってるの!?笑)

 

「えっ!?ス、スルメイカ??いやっ、あ、ありがとう笑。」
動揺する私をさえぎり、またまたトカゲくんが一喝。
スルメイカなんか食べんよ!!あと『イヌ』じゃない!!『ねぎ』やって言うてるやろ!!!」

 

私の中でトカゲくんに次いでスルメくんというお友達が増えた瞬間。
いや、『トカゲです!スルメです!トカゲスルメでーす!!』というコンビが誕生した瞬間。

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ねぎも私もこんな顔になった、そんな秋空の夕暮れなのでした。

 

 

【 今日の1本 】 
スティング(1973年/129分/アメリカ)

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噛めば噛むほど味が出るポール・ニューマンロバート・レッドフォードのコンビを堪能したいならこの一本。