北原白秋のふるさとでもある柳川で150年、今も変わらず味噌造りをされている鶴味噌さまの工場見学に行ってまいりました。
日本人の食卓に欠かせないお味噌。
最近は手作りされる方も増えてきているようで、味もさることながら秘められた効能にも注目が集まり、今は海外でも多くの需要があるのだとか。
たんぱく質の他、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル等。必須アミノ酸が10種類以上も含まれている発酵食品。
お味噌がどのように作られているのかざっくりとは知っていたのですが、実際に製造工程を拝見しますと迫力があります。
原料になる大量の米や大豆。蒸気を身にまとった巨大な釜の数々。
製造工程から漂う優しい香りは、マスク越しでも感じることができました。
永い年月をかけ大切に守り続けられている、味噌造りの精神と技術。
継承していくことは決して簡単ではありません。
時代が変われば変わらずにはいられないことだってあります。継続すべきことと更新すべきことを見極める力が必要。
国登録有形文化財でもある明治時代に建てられた赤煉瓦倉庫。目の前には川が流れており、この環境のおかげで物資の水運が効率良く稼働したとのこと。
柳川の代表的な風景を拝めると思っておらず、目にしたときは驚きました。
「菌に働いてもらっているんです。私たちは菌が働きやすい環境を作っているだけなんです。」
何気に仰った言葉がとても印象的でした。
偉大で神々しい自然のチカラを学ぶことができた一日。
豊かな時間をありがとうございました。