ポコポコ沸かしたお湯を、湯呑みで優しく冷まします。(煎茶ですと70〜80℃)
針のように細くとがった茶葉は「井手製茶園」さんの品。
お湯120ccに対して茶葉は6gほど。
スーッとお湯を入れて、茶葉が開く約1分間。
その時間は茶葉に付き合いながら、時を想うも良し、人を想うも良し。
急須を揺らして、茶葉に催促してはなりません。
「美味しくなぁれ」「美味しくなぁれ」と語りかけ、
最後の一滴まで注ぎます。
美味しい一滴。
「デザインは、細部に宿る。」
「お茶は、最後の一滴に宿る。」
ご主人の口癖です。
ゆっくり淹れたお茶をゆっくり啜りながら、
過ぎゆく2月と迎え入れる3月を想う。
今週も皆さまよろしくお願いいたします。