ミカドヤな日常

アートディレクター/グラフィックデザイナーの夫とイラストレーターの妻の日常です。ミカドヤのHPはコチラ:design.mikadoya.jp

すすむをつくる、カルチャー。

福岡県大牟田市にございます信号電材株式会社さまの50周年記念の歴史をまとめたカルチャーブックのアートディレクション・デザインを担当させていただきました。

企業の歴史本といえば一般的に記念誌・周年誌がイメージされ、会社のこれまでとこれからを綴ったものが多く見られると思います。ですが信号電材さまの記念誌はこれから先の50年をつくっていく社員一人ひとりにスポットを当て、同社の歴史と社員の皆さまのプライド、そしてプライベートを切り取ったカルチャーブックにすることに決定。

コーポレートスローガンでもある『すすむをつくる。』を軸に、会社の、そして皆さまの『すすむをつくる○○。』をテーマに綴られていきます。

まずは東京からTakuramの田川氏をゲストに迎え、工場見学及び代表の東川社長とこれからの日本の信号機の未来について対談。

 

すすむをつくる「一曲」、「ことば」、「場所」、「未来」など、様々なカテゴリで社員の皆さんのとっておきをご紹介。そしてリブランディングに対して社内プロジェクトチームのここに至るまでの過程も追い、社内社外の垣根を越え非常に意義のあるブックとなりました。

福岡を拠点に文化芸術を発信されるクリエイティブプロデューサーM好さん、執筆・企画編集の雄、A野さんという盤石の布陣のおかげで伸び伸びとデザインさせてもらいながらトーン&マナーの規定、マガジン風のデザインの基礎含めご教授。

様々なタッチを楽しみながら、妻もイラストフル回転。

 

昨年より約一年間、大牟田に取材〜撮影に同行すること計8回。カメラマンF庄さんと広い社内・工場内を歩き回り、ロケハンするのがとても楽しかったです。
途中私がコロナやインフルエンザを患いご迷惑おかけしたこともありましたが、スタッフの皆さまのおかげで無事完成することができました。

 

信号電材の皆さまとの懇親会でお聞きした「この本はいつも自分のデスクに並べています」の声が非常に嬉しく、「ブランディングの本質とは何か?」を改めて学ばさせていただきました。

プロジェクトチーム及びスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした!
これからもっともっと精進します。